日韓を軸に国際連帯集会 ”万国の労働者は団結できる”
11・3全国労働者集会の高揚を引き継ぎ11月4日、労働者国際連帯集会(11・3実行委主催)が千葉市内で開かれ、韓国、ドイツ、在日・滞日外国人労働者を始め300人が集まった。
主催者あいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は「世界中がはちきれそうな怒りの声で満ちあふれている。この怒りが国境を越えてひとつになることがいかに重要なことか。万国の労働者は団結できるし、国際連帯こそが労働者の解放につながる」と説き、秘密保護法案やNSC設置法案など改憲と戦争の攻撃を推し進める安倍政権を闘う労働組合の力で打ち破るため、「11月3日に発した憲法改悪反対労組声明を持って全国の労働組合に入っていこう」と呼びかけた。
11・9-10労働者大会をパククネ政権打倒の総力戦として構える韓国・民主労総からソウル本部イジェウン本部長、全解闘イホドン議長、投機資本監視センターのイデスン共同代表、さらに闘いの現場から全国公務員労組ソウル本部ソンパ支部、サービス連盟学習誌才能教育支部の労働者が闘争報告を行った。
自身も解雇者である公務員労組のキムジョンスさんは「公務員労組は組合員10万人、現在、①解雇者の原職復職、②労組認定を要求し、全教組とともに対政府闘争を満展開している。99年年金闘争を契機に闘う労働運動をつくろうと立ち上がり、2000年には公務員労働者の労働基本権を獲得するために大闘争を繰り広げた。しかし政府は公務員労組を認めようとしなかったため、02年に自主的に労組を設立した」と振り返った。以来、ノムヒョン政権による団体行動権なき公務員労組特別法を拒否し、法外団体として闘い続けているのだ。
今回、全教組は解雇者を組合員とする規約を死守したことで労組認定を取り消されたが、これは公務員労組の労組申告が認められない理由でもある。キムジョンスさんは「全教組と公務員労組は同じ立場だ。今がチャンスだ。団結した労働者は強い。闘って必ず勝利する」と結んだ。
才能教育支部のヨミンヒさんは、この夏まで202日間の高空篭城(ろうじょう)闘争を闘った当事者の一人だ。「私は家庭教師のような仕事ですが、労働契約書ではなく、委託契約書で働いています。労働者とはみなされない特殊雇用労働者です」と自己紹介。今年1月から202日に及んだ才能本社前の教会の鐘楼での高空篭城闘争を報告し、「100%の勝利ではありませんが、250万特殊雇用労働者の勝利の地平となり、労働組合員として原職復職できました」と胸を張った。
ドイツのベルリン都市鉄道民営化反対行動委員会の機関士、クルト・シュナイダーさんが連帯の意思を表明。「皆さんの闘いはわれわれの闘いであり、われわれの闘いは皆さんの闘いだ! 団結して闘おう!」
在日・滞日外国人労働者、団体がアピールした。「民主化のため、労働者の力が重要だ」「自分たち自身の労働組合を設立することは大きな意義がある」「私は人間です。しかし、人間である以上に労働者です!」
関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長は資本と絶対非和解で解雇撤回まで闘う烈々たる決意を語った。
さらに「国際連帯の力で民営化・外注化・非正規職化を阻止し、全原発廃炉・核廃絶へ!」をテーマに国鉄全国運動呼びかけ人の大野義文さん、動労水戸の木村郁夫書記長、福島診療所建設委員会呼びかけ人の佐藤幸子さん、ふくしま共同診療所の杉井吉彦医師が、それぞれ情熱を込めて発言した。
新自由主義に立ち向かう世界の労働者の闘いのビデオ上映あり、闘争歌ありで盛り上がった集会の最後は肩を組んでインターナショナルの大合唱。労働者の国際連帯が世界を変える日は近い。(K)
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