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「日韓合意」を許さず、戦争阻止へ12・19川崎集会

キムハクスンさん告発から30年

改憲反対・戦争阻止を訴え、川崎駅までデモ行進。アーケード街では注目の的(12月19日 川崎市・銀柳街)

「キムハクスンさん(日本軍軍隊慰安婦被害者)の告発から30年、日本政府は戦争責任を認め謝罪・補償・責任者処罰を 国際連帯で改憲・戦争を阻止する川崎集会」(合同労組かながわ、同川崎支部、婦人民主クラブ全国協議会、改憲・戦争阻止!大行進神奈川の4団体が呼びかけ)が12月19日、川崎市教育文化会館で開催された。
65人が参加し、集会後、川崎市銀柳街を通り川崎駅までデモ行進し、改憲反対・戦争阻止を訴えた。
集会では最初に、ニュース映像「キムハクスン(金学順)さんの最後の証言」(16年制作)を上映。キムハクスンさんが日本政府を怒りを込めて弾劾する姿が映し出された。
上映後、川添望さん(婦民全国協)が「告発から30年を問い直す」と提起し「日本軍慰安婦問題の決着を図った2015年の『日韓合意』は、戦争責任追及の声をつぶすため。戦争責任追及の闘いに学び、岸田政権が進める改憲・戦争を阻止しよう」と訴えた。
「教科書から再び消された『従軍』」と題して鈴木一久さん(元高校教員)が、教科書から「強制連行」や「従軍」という文言を削除するという閣議決定は、「加害の歴史と戦争責任をなきものにする攻撃」だと暴いた。
品川孝司さん(改憲・戦争阻止!大行進神奈川)は「戦争責任否定と一体で動き出す改憲と沖縄基地強化」と題し、辺野古新基地建設や沖縄をはじめ南西諸島全域の要塞(ようさい)化が、住民の犠牲を前提にしていると弾劾した。主催者からの三つの報告は、21年4月16日の日米共同声明以降の中国侵略戦争策動の中での改憲・戦争攻撃の強まりを鮮明にさせた。
地域から座覇光子さん(沖縄民権の会)、鈴木久義さん(合同労組かながわ川崎支部)が発言した。「日韓合意」反対を掲げ5回目の川崎集会だったが、初参加者も多く、川崎で大行進運動を発展させていく出発点となった。

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