辺野古基地建設反対 沖大自治会が沖大旗を押し立て決起
8月23日、キャンプ・シュワブ第一ゲート前で辺野古基地建設に反対する県民集会が開かれ、沖縄大学学生自治会の執行部メンバーも沖大旗を押し立てて参加しました。
集団的自衛権行使容認と同時に基地建設工事に着手した安倍政権は、全土で怒りが高まる中、ついに18日に辺野古沖の海底を掘削するボーリング調査を開始しました。海上保安庁のボートを大量に動員し、むき出しの国家暴力で阻止行動を抑え込む中での強行です。埋め立てを承認した仲井真県知事もすべてを黙認し、加担しています。絶対に許せません! 集会は、こうした状況に怒りを爆発させた人々が大結集し、基地建設阻止を決意する大集会になりました。
集会には、バスを出した那覇市職労など多くの労働組合が組合旗を立てて参加していました。また実行委員会が用意した送迎バスで高齢者から子連れのお母さん、若者まで様々な人が参加し、ゲート前の道路を埋め尽くしました。その数は主催者予想の2000人を大きく超え3600人。さらに、用意したバスに乗れなかった人も数百人いたそうです。
現場は怒りで満ちあふれ、高揚していました。基地建設反対のプラカードとともに、安倍弾劾のプラカードも多くありました。ゲート前道路を通ったトラックの運転手さんも、運転しながらスマホで熱心に集会を撮影していました。
ゲート前で自治会が掲げた沖大旗にも注目が集まりました。沖大OBの女性が「沖大だけ自治会が無いなんて寂しいわね」と話してきたので、「今年5月に自治会を再建しました」と答えるととても喜んでくれました。6月頃、門前で演説する私に弁当をカンパしてくれた男性とも再会できました。集会中のシュプレヒコールでは、参加者全員が怒りを一つにし、「辺野古基地建設絶対反対」の声をあげました。
労働者人民の力強さに感動する一方、集会主催者には、集まった人々の力を闘争主体と位置づけず、11月の県知事選の応援団に押しとどめる姿勢をありありと感じました。集会発言の多くが議員であり、司会は「辺野古の闘いは県議団に支えられている」と議員団を持ち上げたり、翁長那覇市長擁立を掲げるかりゆしグループCEOの平良朝敬(島ぐるみ会議共同代表)を「オール沖縄の象徴」と持ち上げたりしていました。しかし、翁長こそ労働者階級を分断する「県外移設」を掲げ、民営化・外注化や労組破壊を進めている張本人です。戦争を止め、基地を無くす力は労働者・学生です。労働者・学生の闘いを圧殺する連中にどうして基地建設を止める力があるでしょうか。
沖縄大でも、当局が「『労働運動と学生運動の力で沖縄を〝国際連帯=革命の島” へ』と主張する団体と、沖縄の大衆運動、市民活動との異質性について丁寧に学生の皆さんに伝えていきます」なる文書を出し、自治会運動に敵対しています。新聞で「基地建設反対」を表明する教授たちが、キャンパスでのビラまき一切禁止の学則をつくり、「基地反対」集会を行った私を処分しています。「戦争か革命か」が問われる中で、沖大・仲地博学長や法政大・田中優子総長のように、「戦争反対」と言いながら崩壊する資本主義を延命させるために職場やキャンパスの闘いを圧殺する連中は安倍政権と一体で戦争を進める者です。
基地建設と戦争を止める力は、こうした連中と闘い、労働者・学生が団結する中にあります。8・17集会が示したように、労働者・学生が国境をこえ、職場・キャンパスから「戦争協力拒否」で闘えば、戦争は1秒も進められません。
沖大自治会は、学生を抑圧し分断する処分・学則改悪と闘い、沖大から戦争反対・辺野古基地建設阻止の総決起をつくり出すために闘います。IJBS労組など闘う労働組合と連帯し、保育所民営化反対・非正規職撤廃を掲げて北中城村議選を闘う宮城盛光さんを支援して闘います。何より、沖大生と全国学生のみなさん! 奪還された法大・武田君とともに全学連大会に大結集しよう!革命に向かって団結を打ち固めよう!
(沖縄大学学生自治会委員長・赤嶺知晃)
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