あの戦争への道阻む 安倍の延命を許すな!12・8集会
12月8日夜、「真珠湾73周年 記憶の継承~国益と排外に憲法は屈するのか~安倍の延命を許すな!12・8集会」が、東京・杉並のセシオン杉並で開かれ、会場を満杯にする175人の労働者学生市民が集まった。主催は集会実行委員会(とめよう戦争への道!百万人署名運動と、8・15労働者・市民のつどい実行委員会)。10日の特定秘密保護法施行を目前にした怒りの集会となった。
衆院選の真っただ中で、鈴木達夫候補が街宣から駆けつけ、特別アピールを行った。鈴木さんは、選挙公報を示し、このスローガンで闘っていると報告した後、安倍の選挙における「この道しかない」という言葉は、「独裁をやって戦争をやるということだ」と喝破した。また、石原が「この国を守り、地域につくす」と掲げていることを突いて、「愛国とはならず者の合言葉」と弾劾、「こんな国のために死ねるか」という京大生の言葉を引いて、戦争しかないこの体制を打倒するために闘おうと訴えた。参加者の多くが、鈴木たつおさんと共に闘おうという思いを強くした。
集会は、1929年大恐慌から盧溝橋事件、真珠湾攻撃、学徒動員の歴史、7・1閣議決定から8・17日比谷集会、11・2大集会とその後のデモでの学生逮捕の弾圧、京大での公安刑事取り押さえの闘いなどを描いたビデオ上映が行われた後、8・15実行委員会の葉山岳夫弁護士の開会あいさつに続いて、二つの講演を受けた。
最初に、「戦争は国会から始まる」と題して、平和遺族会全国連絡会代表で百万人署名運動事務局長の西川重則さんが講演。国会傍聴15年の経験を踏まえて、憲法に基づかない政治を平然とやっている安倍政権を厳しく批判した。特に、アジアの視点から見てどうなのかということを指摘し、侵略と加害を繰り返してきた日本の歴史に注意を向けた。来年の通常国会は改憲をめぐる闘いであると述べ、力強い取り組みを訴えた。「国境を越えた国際連帯」の重要性を強調した。
二つめの講演は、森川文人弁護士の「戦争は自衛の名で始まる」。ガイドライン関連年表をひも解き、7・1集団的自衛権容認閣議決定と10・8日米安保協議委員会の意味するものをあらためて明らかにした。特に、「自衛戦争反対を言っていくことが重要」と強調された。
この後、11・2デモで逮捕され、奪還された学生から衆院選闘争を元気に闘っていることが報告された。
次に自治体労働者の北島一恵さんから、公立保育園の民営化の攻撃は第一次安倍内閣時に改悪された教育基本法とあいまって戦争と一体であることを暴露し、子どもたちを戦場に送り込もうとする攻撃をはね返す労働運動をつくり出す決意が語られた。
2015年は安保関連法をめぐる歴史的な闘いの年であるとして、百万人署名運動事務局の川添順一さんから行動を呼びかけるまとめの発言があった。(E)
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