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動労水戸定期大会 ライフサイクル粉砕したぞ 新組合員を迎え団結固める

20150130b-1.JPG 動労水戸は1月24日、水戸市内で第33回定期大会を開いた。水郡線営業所主任運転士の會澤憲一さんが、昨年末に動労水戸に加入し、年明けの団交でライフサイクル発令を粉砕した大勝利を受けて、限りなく明るい団結と勝利の確信にあふれた大会になった。組合員、家族、支援労組など70人が参加し、安倍が本格的に戦争に向かう情勢に労組として立ち向かい、JR体制と対決する団結を固め直した。

 あいさつに立った石井真一委員長は、「今大会は歴史的な大会だ。動労水戸を結成して28年になるが、分割・民営化体制は崩壊過程に突入している」と切り出した。そして、まともな教育もせずにプロパー社員に検修業務を行わせているMTS(水戸鉄道サービス)の実態を暴いて、「外注化は崩壊の危機に瀕している」と喝破した。
 さらに、運転士を駅に強制配転するライフサイクル制度に対し、「會澤さんの動労水戸結集を受けて直ちに緊急申し入れ、団交、ストライキ通告に決起し、ライフサイクル発令を粉砕した」と力強く勝利の報告。この闘いに対して、東労組が反動ビラを職場に掲示していることを弾劾し、「東労組は『動労水戸の絶対反対の闘いでは会社の施策が進むだけ。外注化もライフサイクルも必要だ』といって労働者を資本に売り渡している。青年が怒るのは当然だ。東労組は完全に崩壊している。打倒できる」と力説した。
 また「3月ダイ改が勝負だ」と述べ、「動労水戸を再スタートさせるつもりで、団結を強化し闘おう」と訴えた。さらにJR東日本が1月31日から常磐線の竜田―原ノ町間のバス代行運転を強行しようとしていることに触れ、「4年目の3・11が焦点だ。2・8いわきデモから3・11へ総決起を」と強調した。
 来賓あいさつでは、東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が、4月杉並区議選で議席を奪還すると決意を述べた。福島から山形に避難している女性は、「福島原発から30㌔以内の地域に帰れという国は許せない。動労水戸が被爆労働拒否をストライキで闘っていることは私たちの希望だ」と熱く思いを語った。国労秋田闘争団の小玉忠憲さんは「昨年9・11郡山闘争にストで結集した動労水戸の闘いに涙が出た。これが本当の労働組合だ。動労水戸はこれだけの闘いをしているのにその支援共闘組織がない。それなら私が呼びかけ、支援共闘をつくろうと決断した」と発言した。動労千葉の繁沢敬一副委員長は、大量退職をテコとした全面外注化・組織破壊と対決すると決意を述べ、ダイ改阻止・外注化粉砕へ動労千葉はストに立つと宣言した。
 国分勝之副委員長が経過報告を行い、分割・民営化に対し30年闘い、分断攻撃を打ち破って団結を固めてきたことを最大の勝利と総括した。情勢を高野安雄副委員長が提起、木村郁夫書記長が運動方針を提案した。
 討論では、會澤さんの加入で運転士が5人となった大子支部から、「ライフサイクル制度撤廃を青年に徹底的に訴えるため、羽部圭介さんを支部長に選出した」と報告され、羽部さんが支部長を担う決意を述べた。會澤さんは「会社にノーと言えない東労組に疑問を持っていた。会社にノーと言える組合活動をしたいと思い、加入を決断した」と述べて盛んな拍手を浴びた。照沼靖功さんも「東労組は絶対反対ではだめだというが、われわれの絶対反対は制度そのものをつぶすということ」と述べ、組織拡大の決意を示した。
 運動方針を可決し、大会宣言と「労働運動の団結の力で無実の星野文昭さんを取り戻そう」の特別決議を採択した。
 閉会のあいさつに立った辻川慎一副委員長は、「イスラム国」による日本人人質事件に触れ、「なぜこういうことが起きるのか。フランスはテロで12人が殺されたとしてシリアを空爆して6千人を殺した。これを支援するために安倍はイスラエルに行った。これに怒りが巻き起こるのは当然だ。人質事件は大騒ぎするが、福島原発で労働者が2人続けて亡くなっても、誰も弾劾しない。福島の現実は我慢の限界を超えている。動労水戸はそれを背負って闘っている」と力説し、「われわれは団結だけを頼りに生き抜いてきた。2015年、国鉄採も平成採も団結してこの時代を押しわたろう」と訴えた。
 大会後、會澤さんの歓迎会をかねた新年旗開きが行われた。三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんが動労水戸との不動の労農連帯を確認し、3・4農地法裁判―3・29三里塚全国集会への結集を訴えた。国労郡山工場支部の橋本光一さんや小竹運輸グループ労組、福島労組交流センターなどのあいさつが続いた。革共同の木崎冴子同志は、日本人人質事件に対する革共同の原則的立場を解き明かし、戦争情勢ただ中での動労水戸の闘いの決定的意義を強調した。動労水戸組合員は青年を先頭に飛躍をかけて闘う意思を表明した。交流を深め団結を固めて2015年の決戦の幕が開かれた。(K)

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