民主労総42人来日! 三里塚現地で反対同盟と熱い交流
11月4日、民主労総ソウル地域本部の労働者42人が韓国から来日し、まず最初に日本の労農連帯闘争の不抜の拠点である三里塚現地を訪れた。
一行は成田空港での法務省によるまったく不当な「入国審査」で4時間も足止めを食らったが、動労千葉弁護団の奮闘と持ち前の闘志と結束力で全員の入国をかちとり、真っ先に三里塚闘争の攻防の焦点である天神峰に駆けつけた。三里塚芝山連合空港反対同盟と現闘の同志がこれを迎え、市東孝雄さん宅前の団結街道封鎖地点で現地攻防の説明と案内が行われた。
すでに夕闇が迫る中、民主労総の労働者たちは市東さん宅にそびえるやぐらに次々と上り、暫定滑走路のへの字誘導路などのぶざまな欠陥空港ぶりと、市東さんの営農妨害のためだけの団結街道封鎖、農地の鉄板包囲などの現状を確認した。
反対同盟のあいさつとして事務局次長の萩原進さん、市東孝雄さん、鈴木謙太郎さんがマイクを握り、韓国労働者との連帯を表明し、さらに翌日の現闘本部裁判控訴審の意義を訴えた。
すっかり日が暮れて、この日の歓迎会の場所へ移動した。ここではまず、三里塚現闘の同志たちが腕によりをかけて用意した料理が韓国労働者を出迎えた。
三里塚闘争の歴史を記録したビデオ「大地の乱」韓国語版が上映されると、闘争創生期からの激しい実力闘争の展開に全員が感動し、固唾をのんで見入った。
動労千葉執行委の川崎昌浩さんの司会で歓迎会が始まった。まず北原鉱治事務局長が立ち上がり、心からの歓迎と日帝の侵略戦争についての謝罪の言葉を述べた。そして「若者の未来のために日韓の労働者・農民は連帯し、平和な社会を築こう」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。
続いて動労千葉の田中康宏委員長が乾杯の音頭をとったあと、70年代後半からのジェット燃料貨車輸送阻止闘争を振り返りながら、三里塚労農連帯の形成の意義を誇り高く語った。
今回の訪日団団長であるソウル地域本部首席副本部長・ノミョンウさんがこれに応えて立ち、「今日は空港で4時間も止められた。動労千葉とソウル本部の関係の強さを見ての弾圧だ。長い闘争を続ける三里塚に心から敬意を表します」と強い連帯を表明した。
さらに反対同盟の伊藤信晴さん、宮本麻子さん、訪日団のメンバー、特に解雇を撤回させ全員の復職をかちとったばかりのドンヒオートの労働者が発言し、大きな拍手を浴びた。また反対同盟とともに三里塚現地で闘う現闘のメンバーが紹介され、会場は温かい拍手と感動で満たされた。
最後にインターナショナルとストライキ闘争歌を大合唱し、日韓連帯のきずなを固めて交流会を盛大に締めくくった。
目前に迫った11・7全国労働者総決起集会の大結集へ、最後の奮闘をやりぬこう。(TN)
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