動労西日本 17春闘勝利・ダイ改阻止へ、2波連続ストライキでJR西日本を痛撃
動労西日本は、3月2日、広島県山陽本線五日市駅を拠点に、3・4ダイヤ改定阻止、「第2の分割・民営化」粉砕のストライキ(第二波)を打ち抜いた。戦争と改憲の安倍政権の最大の先兵=JR資本に対して、動労総連合の先陣を切って、2・28大阪事業所を拠点とした第一波ストに続いて、職場からの総反撃でゼネスト-革命への道を切り開くことを宣言した。
五日市駅は、大江照巳委員長と岡崎昭夫副委員長が働く動労西日本の拠点職場だ。JR西日本は、昨年8月、広島印刷事業所廃止阻止の6波のストライキの先頭に立った岡崎副委員長を、五日市駅へ不当配転した。だが、この報復人事こそ、JR資本の敗北宣言であり、動労西日本の正義と組織拡大の圧倒的展望を明示したものだ。動労西日本は、五日市駅拠点化を軸に、「第2の分割・民営化」粉砕に意気高く進撃している。
3月2日、動労西日本は全組合員が総決起し、広島連帯ユニオンをはじめ地元の闘う仲間の熱い支援を受け、総勢50名でストライキ一日行動を闘い抜いた。スト突入に先だって、早朝午前7時から広島支社前で、出勤してくるJRと関連会社の労働者に「本日ストライキ」のビラを配布し、「共に闘いましょう」とアピールした。用意したビラ150枚では足りない程で、幾人もの労働者が「頑張って!」と声をかけてくれた。
正午からはスト拠点の五日市駅前で大宣伝戦を展開、山田書記長の司会で駅前集会を行った。近畿支部・米子支部など全組合員が発言に立ち、昼休み中の多くの労働者が立ち止まって、ビラを読み、組合の訴えに耳を傾けた。
13時30分、岡崎副委員長が指名ストライキに突入。3本の大横断幕と組合旗、支援労組の幟などが林立し、近隣職場の多くの労働者も注目する中、原田近畿支部長の司会で、スト突入集会を開催。大江委員長が動労西日本を代表して決意を表明し、特に3・4ダイ改がローカル線切り捨て-公共交通放棄であることを徹底弾劾した。続いてストライキ宣言を行った岡崎副委員長は、安倍とJR資本の「解雇自由・総非正規化」「改憲・戦争」の攻撃を全面的に暴露し、だからこそ、動労千葉・動労水戸・動労総連合は「青年と労働者の未来をかけてストライキで闘う」ことを宣言した。この率直で格調高いストライキ宣言に、周りで聞いていた人々から拍手が起こった。支援の仲間の決意表明も、3月1日~2日連続ストライキを打ち抜いた広大生協労組をはじめ、民営化・外注化との闘い、労働災害との闘い、非正規職化との闘い等、「2018年問題」「労働の奪還」「拠点建設」にかかわる現場の実践と決意を明らかにしたもので、敵は一つであることが明瞭に示された。この集会中にビラ400枚が配布され、これは普段の五日市駅ビラ配布数の5倍であり、多くの労働者が闘いを求めていることを物語っている。
退勤時には、再びJR広島支社前で、スト報告の街頭宣伝を行った。この日は朝から荒れた天気で、突風や降雨に見舞われたが、動労西日本の断固たる闘争貫徹の意志が道行く労働者にも伝わって、ビラ配布は驚異的数値を記録した。最終的に1000枚のビラが、この日、広島の労働者の手に渡ったことは、動労西日本にとって大きな励みだ。
更に、3月4日ダイ改当日、動労総連合統一行動の一環として、動労西日本はダイ改阻止の広島支社前行動に決起した。この闘いに、3・8国際婦人デーの企画に来日した韓国テグの民主労総の同志2名が参加してくれ、昨年8・5動労西日本五日市駅ストライキ-8・6ヒロシマ反戦反核闘争以来の再会を喜び合った。韓国民主労総の同志と、朝鮮核戦争阻止、新自由主義打倒、労働者国際連帯-プロレタリア・インターナショナルの課題について、17春闘の真っ只中で親しく討論できたことは、動労西日本にとってきわめて重要だった。
戦争を阻止する労働者国際連帯万歳! 動労西日本は、JR体制打倒へ職場生産点から決起し、安倍戦争政権打倒へ街頭にも進出して、2017年決戦に絶対に勝利する決意を固めている。(動労西日本書記・松野博之)
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