新捜査手法」阻止へデモ 4・10霞が関 司法改革推進の日弁連許さず
4月10日昼、「現代の治安維持法と闘う会」が緊急に呼びかけた「盗聴の拡大・司法取引・証人隠しを許すな! 反戦運動・労働運動つぶしの治安法を廃案に! 『新捜査手法』阻止4・10デモ」に、首都圏の労働者・学生・弁護士をはじめ90人が参加し、日比谷公園から新橋駅前まで怒りのデモを行った。
デモ出発に先立ち、主催団体の呼びかけ人の森川文人弁護士がアピールした。「今、安保関連法制と一体できわめて悪質な〝現代の治安維持法〟=新捜査手法の導入が狙われています。日弁連執行部はこの弾圧立法に賛成しました。絶対に許せません! 私たちはこの裏切りを徹底弾劾し、新捜査手法導入を阻止するために、今日の緊急のデモを呼びかけました。団結を破壊し、仲間を裏切らせることを狙う司法取引の導入。警察の立ち会いなしにあらゆる名目で盗聴が可能になる盗聴法改悪。そして取り調べの録音・録画、これはけっして『可視化』などではなく捜査機関に武器を与えるものです。この本質を徹底暴露し、絶対反対で闘いましょう!」
続いて「憲法と人権の日弁連をめざす会」事務局長の武内更一弁護士が発言に立った。「新捜査手法の導入は司法制度改革の一環です。小泉政権時代に出された司法改革審議会の意見書では、政治改革、行政改革、経済諸改革に続く最後の要が司法改革だと書かれている。これに賛成した日弁連執行部を私たちの力で倒さなければなりません。今日は日弁連を徹底弾劾し、〝現代の治安維持法〟の実態を広く知らしめましょう」
迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判被告団の十亀弘史さんが発言に立ち、「私たち被告団は、上告審の補充書を最高裁に提出しました。攻勢的に最高裁と対決して、デッチあげ弾圧の根幹を打ち砕く決意です」と決意表明し、新捜査手法の内容を詳細に暴露・批判して「国家権力の弾圧に対し、完全黙秘・非転向を貫くことこそが勝利の道だ」とアピールした。
次に「無実の星野文昭さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」の金山克巳さんが発言した。「新捜査手法は戦争と一体の攻撃です。これを打ち破る道は労働者階級の団結と国際連帯です。無実の星野文昭さんをとり戻す力もここにある。星野再審弁護団は3月13日、無実の新証拠とともに意見書を東京高裁第12刑事部に提出しました。5月13日にはビデオ国賠裁判の控訴審判決を迎えます。星野さんの無実のビデオ証拠を『紛失』と称して証拠隠滅した警視庁公安部を、今日は全人民の前で徹底弾劾しましょう。新捜査手法絶対阻止へともに闘いましょう」
最後に全学連の斎藤郁真委員長が発言に立ち、「私たちは法大闘争を通じて完全黙秘・非転向を貫き、仲間との団結を守り抜いて勝利してきました。戦争のための治安弾圧立法を許さず、絶対反対でともに闘いましょう」とアピールした。
デモ隊は「新捜査手法導入反対!」「日弁連執行部の裏切りを許さないぞ!」「労働者の団結で戦争とめよう!」と力強いコールを響かせ日比谷公園霞門を出発し、霞が関、内幸町〜新橋駅前までをデモ行進した。(S)
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