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全学連、国会決戦を牽引 シールズの敵対・襲撃を粉砕し

20150926b-1.JPG 安倍政権による戦争法強行採決の暴挙に対し、9月14日から19日にかけて、全国から駆けつけた数万の人びとが国会周辺を埋め尽くし、抗議闘争を闘い抜いた。安倍政権の意を受けた警察権力は、鉄柵や機動隊車両を使って暴力的なデモ規制を行い、16日夜には参加者13人を不当逮捕した。だが数万の人びとは弾圧に怒りを倍加し、連日、夜を徹して闘った。
 何より、その最先頭で体を張って不屈に闘い抜いた全学連の学生たちの姿は、多くの人びとの間に絶大な反響を呼んだ。日本の民衆の怒りを代表する全学連の闘いは国内だけでなく、海外のメディアにも取り上げられた。また「ゼネストで戦争を止めよう!」と訴えた全学連と労組交流センターの集会に多くの参加者が共感し、その場で新たな交流と団結が次々と生み出された。

20150926b-2.JPG 他方で、戦争法の採決に見せかけの抵抗すらせず「次の参院選で自民党を落としましょう」などと語る既成野党、計25人もの不当逮捕に抗議もせず「新しい民主主義の始まり」などと語る主催者(24日にようやく抗議声明を発表)、そして安倍や警察権力の手先となって全学連や闘う労働者人民を襲撃したSEALDs(シールズ)などの正体も、この国会闘争の最終局面で暴き出された。
機動隊と激突
 14、15日の国会正門前では、集まった人びとが雪崩をうつように警察の阻止線を突破し、車道を占拠した。
 さらに16日、横浜で行われた地方公聴会では、安倍や鴻池参院特別委員長の乗った車が会場から出てくるや、2千人もの人びとが一斉に路上を占拠して安倍らの車を包囲し、警察・機動隊との大乱闘を闘いながら50分以上も安倍・鴻池らを足止めした。
 そして同日夜、連日の実力闘争に肝をつぶした警察権力は方針を転換し、国会正門前の車道上に機動隊車両40台を隙間なく並べ、機動隊員を大幅増員してデモを規制する暴挙に出た。
 「これが安倍のやり方か!」――戒厳令さながらの弾圧態勢のもと、人びとの怒りは臨界点を超えて車道にあふれ、国会になだれ込む勢いさえ見せた。これに驚愕(きょうがく)した機動隊は参加者を無理やり歩道へ押し戻そうとしたが、これに怒りを爆発させた多くの人びとがその場で全学連とスクラムを組み、機動隊を押し返した。
 そして17、18日、これまでの大衆的実力闘争の発展に恐怖したシールズ指導部とその「防衛隊」を名乗るグループは、許しがたいことに、「警察に抗議するな」「過激派は帰れ」などとわめいて全学連に暴力的襲撃を仕掛けた(4面参照)。だが全学連と数万の参加者は、警察権力と一体化した卑劣な襲撃を断固としてはね返し、19日未明まで力の限り戦争絶対反対を掲げて闘い抜いた。
 荒々しい実力闘争として闘い抜かれた国会闘争の高揚は、日本におけるゼネスト情勢の始まりを示している。今こそ職場・キャンパスから闘う労働運動・学生運動をよみがえらせ、ゼネストで安倍を倒そう!

写真は〈上〉機動隊との激突に勝ち抜いて車道を占拠し、抗議集会を勝ち取る学生たち(9月16日 国会正門前)
     〈下〉地方公聴会の会場を出た自民党の車両を2千人が包囲(9月16日 横浜)

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