韓国梨花女子大 7千人が大集会 総長辞任求め学内を占拠
大学で強まる新自由主義攻撃に対し、韓国でも学生たちの一大決起が始まった。ソウルの梨花女子大学で7月末から、学生による大衆的な学内占拠・籠城(ろうじょう)闘争が、すでに40日を超えて続いている。
発端は7月28日、梨花女子大が「未来ライフ大学」という名の単科大学の新設を決定したことにある。これに反対する学生が学内デモに決起し、大学本館を占拠して座り込みを開始した。当局は警察権力1600人を投入して鎮圧を図ったが、学生は解散を拒否して籠城を続けた。闘いはネットを通じて卒業生にも拡大し、追い詰められた当局は8月3日に計画を白紙撤回した。
学生たちはさらに、警察権力導入への謝罪とチェギョンヒ総長の辞任を要求して座り込みを続けた。8月10日には在学生・卒業生合わせて7千人が、「大学の主人公は学生だ!」のシュプレヒコールをとどろかせて構内デモを展開。26日の卒業式では、登壇した総長に「解放梨花! 総長辞任!」の声が一斉に上がり、総長は祝辞を述べることもできずに退散した。
「未来ライフ大学」とは、政府の「生涯教育単科大学」設立方針に基づき、梨花女子大が申請した計画である。大学に行けなかった青年にも短期間の専門教育で学位を与える道を開くとして、実際には大学教育を新自由主義の金もうけの手段にますます転落させる攻撃だ。韓国でも多くの学生が激しい競争と分断にさらされ、高額の授業料と借金漬け・アルバイト漬けの生活にあえいでいる。その出口の見えない現実への怒りが、梨花女子大生を突き動かしている。
闘いはすでに、他大学にも波及し始めた。これに恐怖したパククネ政権と資本家階級は、梨花女子大の総学生会を籠城闘争の「火付け役」にデッチあげて弾圧しようと狙っている。だがそれは、闘いを分断・鎮圧しようとする権力の狙いとは逆に、初めて自分の意志で行動に立ち上がった膨大な学生に、真の敵は誰かを教えるものだ。
梨花女子大の闘いが学内主義の枠を踏み越えて、韓国学生運動の戦闘的大衆的爆発の牽引(けんいん)車へと発展していくのは不可避である。
これと連帯し、日本でも学生運動の一大発展を闘いとろう。
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