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中国・深センで続発する労働争議、未払い賃金要求し警察と激突

s20101101b-1.jpg リコーをはじめ、労働争議が続発する中国の経済開発特区深センで、10月29日に超信電子工場の労働者が賃金未払いを弾劾して争議を起こし、警察と激突、6人が逮捕されている。この工場では、社長が賃金を支払わないまま逃走したので、労働者が共産党と地方政府にこの社長を告発し、未払い賃金取り立てへの援助を要請したが、拒否された。そのため全労働者が道路を封鎖して抗議行動に立ち上がったところ、これに警察が襲いかかり、労働者を殴打し、多数の負傷者を出すとともに6人を逮捕したのだ。
 以下、インターネットで流れている労働者の文章を紹介します。 

 「われわれの哀れな労働者は逮捕された後で殴られ、どうなっているか分かりません。われわれは解放するように要求しましたが、彼らは解放しs20101101b-2.jpgないのです。殴られた怪我が重症かどうかも分からないのですが、解放しようとしないのです。
 このサイトに発表した段階で、その6人は今なお派出所内にいます。私たちは寸鉄をおびない農民工であり、ただ私たちの血と汗の成果である金を取り戻したいと思っているだけなのです。
私たちが公正であると考える者はいないのでしょうか? 道義はどこにあるのでしょうか?
 親愛なる兄弟姉妹の皆さん、メディアは私たちの話を発表しようとしません。私たちはただ、インターネットを通じて自分たちを助けるしかないのです! 皆さんが、私たちを支持してくださることを願います!」
 そしてこの激しい闘いの末、この超信電子工場の労働者は遂に未払い賃金を工場側に支払わせる約束をとったのである。だが、不当にも、この事件で逮捕された6人の労働者は釈放されていない。
 「10月29日の夜、工場の代表と労働者の代表は夜10時過ぎまで談判した。最終的に私たちの労働者の賃金は、11月7日に支払われることになった」「6人の警察に逮捕された労働者は、いまだ釈放されていない。政府は故意に報道を封鎖している。なんと非情なことか! 仲間よ、私たちを支持して欲しい。このサイト記事を埋もれさせるな! 私たちを援助して欲しい!」
 ホンダ争議をきっかけにして、労働者争議に対して政府(地方政府)が直接、全面的に、警察から司法機関まで動員して争議を暴力的に圧殺する政策を強めてきている。そして徹底した報道管制が敷かれている。「天安門」事件型の弾圧体制が、労働現場にとられているのだ。とりわけ深センのある広東省は、アジア大会を目前にする中で弾圧が強化されている。ここに中国の労働者がおかれている現実と、それにも屈せず団結を求めて闘い抜く彼らの姿がある。
 バブル経済とその崩壊の危機という中で、中国ではインフレが激しく進行し、物価高が一挙に進み、低賃金で使われる労働者はもはや生きていけない状況にたたきこまれている。労働者は、資本の搾取・収奪とスターリン主義の暴力的支配体制の中で、必死の決起を今、しかも陸続と始めているのだ。中国は、まさに大動乱状況に入りつつある! 資本主義を葬り去り、スターリン主義を打倒する闘いは、全世界の労働者の団結以外にない。中国の決起する労働者への連帯をもかけて、11月決戦の爆発を!(G) 

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