12・10 帰還・被曝強制の安倍に怒り 動労総連合が常磐線再開に反撃①
仙台 青年の獲得へ決戦 動労福島が新支部結成
12月10日、仙台では動労福島を先頭に、1日を通して延べ150人が決起して打ち抜かれた。
朝8時、JR仙台支社前に動労福島と動労水戸、全国の動労総連合、地域の労働組合と支援の仲間が結集した。今回の運行再開で乗務員と乗客、列車はさらに被曝を強制される。マイクを握った動労水戸支援共闘呼びかけ人の小玉忠憲さんが「安倍の福島切り捨てと、その先兵のJRを絶対に許さない」と語気を強めた。動労水戸の照沼靖功さんは「常磐線開通は矛盾だらけ。気仙沼線、大船渡線は復旧させないまま、人の住んでいない常磐線を通す名ばかりの復興だ。JRは安全を切り捨てて利益を上げる。鉄道の仕事をわれわれ労働者の手に取り戻そう」と決意を語った。
動労福島の橋本光一委員長は「常磐線の全線開通のために、現場で被曝しながら働くのは下請けのユニオン建設などの労働者とJRからの出向者だ。JRによる被曝の強制を許さない」と弾劾した。3・11反原発福島行動の椎名千恵子さんは、宮城県利府町の新幹線総合車両センターで車両から出た汚染物質が8千ベクレルをはるかに超え、倉庫にため込まれている現状を暴露した。
休憩をはさんで、仙台駅前の大きな交差点で街頭宣伝。さらに場所を移動して市内デモに出発した。60人のデモ隊はJR仙台支社と東北大学の本部校舎を包囲し、大きなアーケード街を通り抜けた。「常磐線開通反対!」「乗務員と乗客を被曝させるな」のコールに、通行人が足を止めてデモ隊に注目した。
午後4時から、仙台市シルバーセンターで「常磐線開通反対!仙台集会」が開かれ、100人が集まった。基調報告をみやぎ労組交流センターの谷和司さんが行い「怒りがあふれているが、それを形にできるかどうかだ。共同性の中に打ち立てられた労働組合をつくり出そう」と訴えた。特別報告で動労水戸の辻川慎一副委員長が「資本主義の支配の鉄鎖を引きちぎるには、仲間と一緒に団結して闘うこと。労働を協力してするように相手を見て話す」「現場の労働者の力はストができるということ。動労総連合が生産を止める力をつけよう」と訴えた。
橋本委員長は「この冬から春にかけての闘いは、青年を獲得して多数派になる決戦だ」と訴え、動労福島の宮城県支部の結成を報告した。さらに「日本の新自由主義の始まりの資本がJR。だからこそ1047名解雇撤回闘争を軸とした国鉄闘争を外注化阻止、被曝労働拒否、解雇撤回で闘いぬく。来年の3・11へ攻めのぼる」と決意表明。動労千葉争議団の中村仁執行委員が解雇撤回の闘いを訴えた。
そして大きな拍手に迎えられて、宮城県支部の組合員が前に並びあいさつと決意を語った。
動労総連合の拡大で17年決戦へ躍りこむ、熱気をもった1日闘争をうちぬいた。
〔写真上〕動労水戸、動労福島、動労西日本を先頭に、常磐線再開を強行したJRを徹底弾劾してシュプレヒコール(午前8時 JR東日本仙台支社前)
〔写真下〕仙台市中心街をデモ行進し市民にアピール
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