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12・10 帰還・被曝強制の安倍に怒り 動労総連合が常磐線再開に反撃②

福島 被曝労働拒否訴え 動労水戸、診療所と共に
20161212c-1.JPG この日、福島県新地町の新地駅で行われた新駅舎完成記念式典に安倍が参加し、JR東日本社長の冨田哲郎らが出迎えた。安倍は視察後、「東京五輪までに常磐線を東京までつなげて、生き生きと復興している姿を世界に発信したい」と語り、帰還困難区域の避難指示解除に向け「基本指針を今月中に閣議決定する」と述べた。断じて許せない! 福島第一原発の事故はまったく収束していない。溶け落ちた燃料デブリがどうなっているかもわからないのに、そこに向かって鉄道を走らせるというのか!

20161212c-2.JPG見せかけだけの「復興」のために、JRと関連労働者に被曝労働を強いて、避難者の補償を打ち切り、「帰還か貧困か」を強制することなど絶対に許せない!
 この安倍への腹の底からの怒りを示し常磐線開通に反対する闘争が、動労水戸を先頭に福島県内でも闘われた。動労水戸は組合員がストライキに入り、仙台支社前での朝の行動に続いて原ノ町(福島県南相馬市)、いわき(福島県いわき市)で福島の労働者や動労西日本とともに決起した。
 正午、JR原ノ町駅前では「被曝と帰還の強制許さない」という横断幕が掲げられ、動労水戸、ふくしま共同診療所など18人がともに声を上げようと訴えた。
 開通を記念するイベントが駅前で行われる中、動労水戸の国分勝之副委員長の司会でマイクアピールが始まった。ふくしま共同診療所の布施幸彦院長が、甲状腺がんをはじめさまざまな病気が浜通り地方で増えていることを明らかにし、「被曝させないためにも開通は間違っている」と弾劾した。
 動労水戸の石井真一委員長は、すでに全線開通に向け富岡駅にレールや枕木が運び込まれ、津波で流された駅舎と同じ場所に防潮堤もないまま再び駅舎を造っていることを怒りをこめて報告し、「金もうけのため、オリンピックのために労働者と乗客を被曝させることに反対する」と訴えた。
 チラシを受け取った住民が何度も頭を下げて動労水戸に感謝の意を表す姿もあった。
原ノ町運輸区前で呼びかけ
 その後、JR原ノ町運輸区前に移動し運輸区の労働者への呼びかけを行った。今回の開通に伴い、原ノ町運輸区の誘導業務が外注化された。運輸区前で動労水戸の會澤憲一組合員が「会社は労働者や住民のことを本当に考えているのでしょうか。おかしいことにおかしいと声を上げよう」と動労水戸への結集を熱烈に訴えた。動労西日本と動労水戸の家族の訴えに続き、石井委員長が「外注化にも断固反対して闘おう」と呼びかけ、全員でシュプレヒコールを挙げた。
 最後は午後3時、いわき駅前に動労水戸をはじめ茨城の闘う労働者が結集し、寒風をものともせず、熱い情宣活動を行った。

写真上〕動労水戸とふくしま共同診療所はJR原ノ町駅前で「被曝と帰還の強制を許さない。ともに声を上げよう」と熱く訴えた(正午 福島県南相馬市)
写真下〕JRで働く仲間に向かって動労水戸への結集を呼びかけた(午後3時 JR原ノ町運輸区前)

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