12・10 帰還・被曝強制の安倍に怒り 動労総連合が常磐線再開に反撃③
東京 韓国の決起と連帯 JR東本社に抗議行動
東京では、早朝にJRの各職場に対するビラ入れ行動が取り組まれ、正午からは新宿駅南口でJR東日本本社への抗議行動と街頭宣伝活動が行われた。さらに、JR東日本本社を弾劾し都庁に至るデモが意気高く貫徹された。行動には動労東京、動労千葉、動労神奈川や東京と関東各県の労組交流センター、NAZEN東京、婦人民主クラブ全国協など150人以上が参加した。
正午、動労東京の金子浩書記長が司会を務めてJR東日本本社への抗議行動が始まった。最初に「常磐線再開弾劾、労働者・住民・子どもたちを被曝させるな」とシュプレヒコールを上げた。
動労東京の吉野元久委員長が発言し、11月22日の福島県沖地震で福島第二原発3号機の使用済み燃料プールを冷却するポンプが停止した事態を暴き、原発事故はなんら収束していないにもかかわらず常磐線の全線開通をたくらむJRに怒りをたぎらせた。
動労千葉争議団の高石正博さんは、国鉄分割・民営化で不採用となった動労千葉組合員のJR採用を求める申し入れに対し、JR東日本が11月24日に「当社は当事者ではない」という許しがたい回答を文書で通告してきたことを弾劾、「闘って絶対にJRに戻る」と不屈の決意を表明した。
動労神奈川の中村幸夫委員長は、動労神奈川に所属していることを理由に時廣慎一書記長を解雇したJR東日本の子会社・東日本環境アクセスへの怒りを表した。
NAZEN東京代表で江戸川区職の佐藤賢一さんは、自治体労働者が来年3月の避難者に対する住宅補助打ち切りの攻撃の担い手にされている現実を鋭く批判し、「自治体労働者こそ動労総連合に続き被曝労働拒否の闘いに立とう」と訴えた。
東京労組交流センターの小泉義秀事務局長は、福島圧殺の攻撃と一体の東京オリンピックに怒りをたぎらせ、その先兵となっている小池都政を打倒しようと強調した。
婦人民主クラブ全国協議会の鶴田ひさ子事務局長とNAZENの織田陽介事務局長も、原発と核政策維持のために福島を圧殺する安倍を倒そうと呼びかけた。
飛び入りで発言した在日韓国人労働者が、「動労千葉訪韓団がパククネ打倒の闘いを韓国の労働者とともにしたことに勇気づけられた」と述べ、参加者の心を打った。
弾劾集会と併せて行われた街頭宣伝では、常磐線運行再開を弾劾する動労水戸のタブロイド版のチラシが配られ、「被曝と帰還の強制反対署名」も多数集まった。
午後2時には、JR東日本本社前を通り都庁に至るデモが行われた。東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長の行動提起を受けて新宿・柏木公園を出発したデモは、「すべての原発止めろ」「常磐線再開許すな」のコールをとどろかせて進み、JR東日本本社前では動労東京の吉野委員長が語気強くJRを弾劾した。
〔写真上〕JR新宿駅南口で動労東京、動労千葉、動労神奈川を先頭に150人がJR東日本本社を弾劾
〔写真下〕安倍・小池とJR東日本を弾劾し、新宿の街をデモ。労働者市民が大注目
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