国労大会報告① 大会会場前に「共に闘う国労の会」が全力決起
7月26~27日、静岡県伊東市で行われた国労第81回全国大会に対し、「共に闘う国労の会」は裏切り本部を徹底弾劾し、1047名解雇撤回・検修外注化絶対阻止の決戦方針確立を訴える闘いに立った。大会前日の25日にはJR伊東駅前での宣伝行動を行い、前日から大会に向かう代議員・傍聴者に対してビラを配布、さらに鉄道の安全を損なう外注化反対、浜岡原発を始めとした全原発の廃炉を伊東市民に訴えた。
大会1日目の26日早朝、「共に闘う国労の会」は、のぼりを林立させ、横断幕を広げて大会会場のホテル聚楽前に陣取った。
静岡県警やホテル資本と結託した国労本部は、組合員をホテル敷地内に一切立ち入らせない措置をとった。会場に入ろうとする組合員を暴力で排除する静岡県警の弾圧に、闘う国労組合員の怒りは一挙に高まった。さらに許し難いのは、警備体制を静岡県警やホテル資本に丸投げした国労本部の姿だ。例年は国労本部の会場係が、代議員や傍聴券を持つ組合員を識別するため並んでいたのに、今年はそれさえしない。本部の権力依存は、そこまで深まっている。
4・9政治和解を拒否した闘争団員を先頭に、闘う国労組合員は本部への激しい怒りをたたきつけた。「外注化阻止へ組合員が全力で決起しようとしている時に、警察に守られて大会を開くとはどういうことだ」「闘争団組合員から組合員籍を奪い、国労の歴史を偽造する本部を許すな」「国労組合員は公安警察と対決して何度もストライキを貫徹してきた誇り高い労働者だ。解雇撤回・外注化阻止・被曝労働拒否の方針を確立せよ」「動労千葉鉄建公団訴訟判決は、不当労働行為があったことを認めた。われわれは4・9和解絶対反対を貫き闘う」という声が大会会場を直撃した。
全国から結集した組合員は、すでに強行されている外注化の結果、労災事故が多発している現実を突き出して、闘う決意をみなぎらせた。大会直前の24日には、JR東海・東静岡駅で、工事の見張りをしていた下請け会社の労働者が特急にはねられて亡くなっている。こうした現実と闘うのが本来の労働組合だ。
地元の「動労千葉を支援する会・静岡」と神奈川労組交流センターの仲間も、連合加入をたくらむ国労本部を弾劾し、外注化阻止の決戦に立つと力強く表明した。
昼前には伊東駅前に移動して宣伝行動を貫徹。JRの検修業務外注化反対、原発廃止を訴えるビラが、市民に次々と手渡された。JR東日本は、伊東駅駅長や横浜支社の職制を先頭に、全力で妨害にかかってきた。だが、それは宣伝行動への乗客の注目を引くだけだ。「外注化は鉄道の安全を破壊する」という訴えに、多くの人びとがうなずいた。(東京・K)
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