西郡住宅国賠控訴審 〝痛さがわかるか!〟 佃青年部長、追い出しを弾劾
「私は本日の意見陳述を、2千万青年労働者の代表として、また2月2日の闘いを引き継ぎ石川一雄さんと一つになって闘います」。全国水平同盟西郡支部の佃文弘青年部長は、2月8日の西郡j住宅国賠裁判の第1回控訴審闘争で最初に宣言し、意見陳述に入った。
「住宅追い出し強制執行は、私が育ってきたコミュニティ、共同体から暴力的に引きはがすものだった。それは私にとって身を切ることと同じだった。この痛さが、裁判長、分かりますか!」「仮執行宣言付住宅追い出し判決を書いた一審古財裁判長を証人として法廷に呼ぶべきだ」
気迫のこもった陳述は大阪地裁202大法廷に響き、大阪高裁第1民事部・佐村浩之裁判長に迫った。弁護団も弁論に立ち、古財判決は「8家族を痛めつけ踏みにじり、苦しませることだけを目的とする判決で、司法権力の横暴だ」「裁判所は身内をかばうな」「証人採用せよ」と語気鋭く迫った。2人の陳述に傍聴団から戦闘的な合いの手と拍手が送られた。
陳述に圧倒された裁判長は、何ひとつ答えることができない。結審と次回の3月15日(判決日)を述べ、一目散に法廷から逃げ去った。
佃青年部長は大傍聴団を前に、「みなさんと一緒に裁判闘争をやりきり勝利した」と語った。
総括集会の最初に原告団が発言した。「住宅闘争20年の集約であり、住宅闘争を通じて石川一雄さんと結びついた陳述としてやりきった」(佃青年部長)。「裁判官の顔を見ていたが、引きつっていた」(Yさん)。「どんな判決があろうと、われわれの闘いは間違っていない。今日の闘いを足がかりに全国に組織を拡大していく」(佃照夫副支部長)。「何があっても8家族は頑張って闘う」(91歳の島瀨とよ子さん)
弁護団は「一つひとつの裁判の結果ではなく、それをのりこえ闘い続けることが大事」と訴えた。全国水平同盟の杉並支部、高槻支部、崇仁・東三条支部、さらに八尾北医療センター労組、命と健康を守る会などがともに闘う決意を述べた。
西郡支部は、2月19日の第4回支部大会の大成功、さらに2月21日から5回にわたり開催される市営住宅への指定管理者導入のための八尾市説明会を決戦として闘い、2月26日の舞鶴大行動に総決起する。(全国水平同盟西郡支部・錦織進)
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