外国人労働者を収容するな 世界難民デー 東京入管包囲デモに150人
世界難民デーの6月20日夕、「外国人労働者を収容するな! 強制送還を許さないぞ!」と叫ぶ東京入管包囲デモが、外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会と合同・一般労組全国協議会、東京労組交流センター共催で闘われ、150人が参加した。
4月1日の出入国在留管理庁新設に伴い「東京出入国在留管理局」となった東京入管では、安倍政権の改憲・戦争攻撃と一体で在日・滞日外国人への治安弾圧が強化されている。とりわけ6月は「不法就労外国人対策キャンペーン」月間であり、摘発・強制収容が激発、強制送還の恐怖と長期収容化が被収容者の心身をむしばんでいる。昨年末時点で465人が東京入管に収容されており、長期収容が大問題になっている。食事が劣悪化、少量化し空腹を訴える被収容者も多い。
午後6時半すぎ、JR品川駅港南口近くの東八ツ山公園で合同・一般労組全国協の小泉義秀事務局長が「4月1日、新たな奴隷制度である特定技能が始まった。入管に収容されている難民や技能実習生、留学生に同じ労働者として激励の声を届けよう。改憲・戦争の安倍政権と闘う労働者の国際連帯の力を示そう」と訴え、デモ行進に出発。東京入管へと近づく道すがら、職場帰りの労働者がどんどん合流する。
港南大橋から前方右手に東京入管のビルが見える。8階から上が収容場だ。「入管弾劾! 収容するな!」「外国人労働者を収容するな! 無理やり送還やめろ! 難民を認めろ!」「家族を返せ! 友だち返せ!」と声を限りに叫ぶ。入管を周回しながら手に持ったライトを振る。中から被収容者たちの歓声と指笛が降り注ぐ。
デモ終了後、牛久入管収容所問題を考える会の田中喜美子さんが、牛久では長期収容に抗議し20人以上もの被収容者がハンストに入っていることなどを報告、支援の拡大を訴えた。動労千葉の川崎昌浩書記長、面会活動をしている学生団体、全学連が決意を述べ、団結ガンバローを行った。
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