「闘う力がわいてきた」 大行進神奈川、初の県民集会
改憲・戦争阻止!大行進神奈川は6月16日、「抗(あらが)うジャーナリスト金平茂紀が見た世界の中の日本」をメイン企画に、「改憲・戦争を許さず、命を守ろう!県民集会」を横浜市内で開催した。金平さんのほか、福島原発かながわ訴訟原告団長の村田弘さん、寿支援者交流会事務局長の高沢幸男さんをお招きし、3月2日の結成後初のこの集会に320人もの方々が集まってくれた。
「思考停止に陥るな」と警鐘鳴らす
金平さんは大迫力の取材写真を使って、香港で103万人のデモ隊が弾圧をはねのけ、鉄柵を排除し前進する姿を取り上げた。催涙弾が火を噴き、催涙ガスが充満するなか、カメラマンは激突現場の間近まで接近し撮影をしている。
日本では「令和」騒ぎに続き、トランプ来日―大相撲観戦の映像が繰り返し流され、歓迎ムードがあおられている。金平さんは「思考停止に陥るな」と警鐘を鳴らした。
参加した大学生の「アメリカにとって日本はどんな存在か」という質問には、「アメリカにとって日本はなんでも言うことを聞く国だ。日米安全保障条約、日米地位協定を変えられないような政府が憲法を変えようとする、倒錯した国だ」と断罪した。
集まったアンケートでは、「村田さんの報告には憤りの涙が出ます。高沢さんの報告はふくしまと重なり、この国のひどさ。生きる権利さえ奪われている。アベを倒すしかないことを改めて思う」「『思考停止』『絶望』に陥っていた私にとって、少しでもいいから政治的な運動を頑張っていこうという力が湧いてきました」など参加者の思いは深く、内容も力強い。
大行進神奈川は、この2カ月間、全力で組織化をやりぬいた。苦しい時こそ団結を強化し、労働者は絶対に立ち上がるという確信をもってやりぬいたことが集会大成功の力だ。
闘いがあってこそ宣伝も生きてくる
宣伝を大きく転換した。闘いがあってこそ、宣伝も生きてくる。大行進神奈川は5月沖縄闘争、トランプ横須賀訪問弾劾海上抗議など、実際の闘いと結び付けて宣伝や組織化を意識的に行ってきた。
6・9国鉄集会や動労千葉の物資販売と一体で、多くの労働組合へも真正面から持ち込んだ。また、基礎は職場の闘いだ。大行進の仲間が職場闘争で信頼関係をかちとりながら、新たな青年労働者が参加した職場もあった。
さらに朝鮮学校の保護者や高校生たちと一緒に「朝鮮学校に通う子どもたちへの『学費補助』再開を求める県民署名」の街頭宣伝にも取り組んだ。署名は1時間で200筆。署名の呼びかけに応えたのは圧倒的に日本の高校生だ。私たちが宣伝・扇動や闘いのスタイルを変革していけば、高校生や青年たちに思いは絶対に届くと確信した。
もう一つは、「他流試合」。9条の会、総がかり行動の集会が連日開かれている。それらの集会にビラをもっていき、主催者と討論し、いくつもの集会で資料として配布してもらった。この中から貴重なつながりが数多くつくられた。
集会は地元紙でもカラー写真入りで大きく取り上げられ、大行進運動への注目は高まり、闘いを求める思いはあふれている。9月県集会から11月労働者集会へと全力をあげよう。
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川 品川孝司)
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