サミットフォーラムに抗議 広島/G7は核戦争会議だ
12月10日、広島で開催された「国際賢人会議」に対する街頭宣伝を行った。この会議は地元開催のサミットに出られるかどうかの瀬戸際にある岸田の肝いりで開催されたもので、2025年に成果を出すとしているが全く展望はない。「核クラブ」である主要7カ国首脳会議(G7サミット)ともども粉砕あるのみだ。
これに先立つ12月6日には、平和公園内の国際会議場で「広島市民・県民の皆さまにサミットの趣旨や意義、開催効果などについて理解を深めていただく」ためとして開催された「G7広島サミットフォーラム」に抗議し、「G7サミットは核戦争会議だ」と怒りの声をたたきつけ、参加者約1300人に「サミットに反対しよう」と訴えた。
フォーラムで基調講演を行ったジャーナリストの池上彰は、今年6月のドイツでのサミットでG7がウクライナの側に立ち、必要な軍事支援を行うと決めたこと、米軍が日本への中距離ミサイル配備を進めていることには一切触れず、「サミットの意義」について、ロシアが核兵器使用を示唆しているから「世界の首脳が広島に集まり、平和への決意を固めるのが大事」と大うそを語った。
続くパネルディスカッションでは、広島大学平和センターの准教授は、日清・日露戦争以来、広島は軍都であったこと、第2次世界大戦では日本陸軍最大の出撃拠点であったために原爆のターゲットとされたことなどには一切触れずに、まるで原爆が天災であったかのように「ピースツーリズムを」と述べた。
さらに福山青年会議所の前理事長は、警備の警官などが観光の「リピーターになってもらうことを期待」と述べ、16年のサミット開催地である三重県志摩市の観光協会会長は、警備の警官や海上保安官に「観光地や食材を売り込み、大きな経済効果があった」というのだ。要するに、ブルジョアジーの延命のためにサミットに率先協力しろということだ。
この場では、伊勢志摩サミットで小学生に警察の警備への感謝のあいさつをさせたことが称賛された。サミット動員と戦争動員は完全に一体のものとして進んでいる。しかも、その先頭に自治体職員や教職員を立たせようとしている。
階級的労働運動の爆発と会場を直撃する反戦デモが、われわれのサミットへの回答だ。(8・6ヒロシマ大行動実行委員会 Y)
この記事へのコメントはありません。