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動労水戸支援共闘結成1周年、被曝労働拒否の闘い広がる

s20160324i-1.JPG被曝労働拒否をたたかう動労水戸支援共闘結成1周年集会が3月21日、東京・すみだリバーサイドホールで開催され、380人が結集した。
 動労水戸支援共闘は、「動労水戸を守り、発展させ、全国に被曝労働拒否の新たな労働運動を広げていくために」(「支援共闘」入会案内パンフ)、2015年3月に結成された。結成から1年の闘いを通して、原発立地自治体の自治体労働者を始めとして被曝労働拒否を闘う労組拠点が拡大し、動労水戸の闘いは福島第一原発で収束作業に従事する原発労働者とのつながりもつくり出してきた。1周年集会は被曝労働拒否の闘いのさらなる前進・拡大とともに、今年に入り安倍政権が打ち出したJR常磐線の2020年3月までの全線開通という大攻撃に対し絶対阻止の決戦を構えた動労水戸と固く連帯し、支援共闘の1千人会員をなんとしても組織するために開かれた。

s20160324i-2.JPG「動労水戸30年のたたかい」と題するビデオ上映から集会が始まった。司会を、原発事故後、福島から米沢に避難した3児の母と動労水戸の會澤憲一さんが務めた。
 支援共闘呼びかけ人の小玉忠憲さん(国労秋田闘争団)があいさつに立ち、動労千葉、動労総連合・新潟のストを始めとした激闘を報告。常磐線全線開通は被曝労働強制、帰還と被曝の強制だと弾劾し、動労水戸とともに安倍打倒へ進もうと訴えた。
 事務局の斎藤貴広さんが経過報告で「動労水戸を支えるため、支援共闘の1千人会員が必要です」とアピールした。
 全学連が特別アピールに立ち、京大反戦スト弾圧を見事に打ち破った勝利を報告し、動労水戸からベストが贈られた。
 福島からの発言で、診療所建設委員会の佐藤幸子さんに続き、ふくしま共同診療所の布施幸彦院長は「被曝労働と闘う組合をつくるために全国に講演に行く」とアピールした。動労福島の橋本光一委員長は「敵の弱点を見つけ出し食らいついて離さない執念と高い志を動労水戸から学び、3月24日、ストに立つ」と表明。いわき合同ユニオンで解雇撤回を闘う青年組合員は、無実の星野文昭さんを取り戻す闘いとともに、いわきに闘う労組をつくると語った。
 満場の拍手の中、動労水戸の組合員、家族、弁護団が全員登壇した。石井真一委員長が「JR東日本は常磐線大野―双葉間の橋梁工事着手を発表した。常磐線全線開通、安倍政権と真っ向から闘う」と述べ、平、勝田、大子の各支部代表と家族、葉山岳夫、松田生朗の各弁護士が発言した。
 被曝労働拒否を闘う現場から、京都府職労舞鶴支部の長岡達也さんが発言に立ち、昨年9月に舞鶴支部が呼びかけた関西電力高浜原発再稼働反対の集会に動労水戸から照沼靖功さんが来てくれ、舞鶴支部の学習会に石井委員長が来てくれたことにお礼を述べ、「組合員を信頼して闘うことに闘う組合の神髄があると学習会で実感した」と語った。そして「舞鶴の地でストライキを闘う組合をつくる」と宣言した。
 愛媛県職労の宇都宮理委員長、ドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部のクルト・シュナイダー支部長、南部バス労組の間山正茂委員長のメッセージが紹介された。
 休憩を挟み、動労千葉の繁沢敬一副委員長が3月11日、17日のストを報告し、CTSの就業規則改悪阻止へ闘うと述べた。続いて、動労西日本の山田和広書記長、動労神奈川の桑原豪臣さん、時廣慎一さん、動労総連合・新潟の八代和幸さん、動労水戸の會澤さん、照沼さんが動労総連合の組織拡大に向け闘う決意を述べた。
 動労水戸の決意として、辻川慎一副委員長が「結成から30年、3・11原発事故から5年の闘いはこれから日本の労働者階級全体、福島の全体をつかんでいく。自分自身が一歩も引かない闘いを展開し、人生をかけて青年と団結して階級の指導部をつくる」「人間として当たり前のことを労働組合として貫く。労働を奪還することは労働組合を奪還することだ」と情熱を込めて闘いの核心を提起した。
 「帰還・被曝の強制を許さない! 福島切り捨ての常磐線全線開通を阻止しよう!」という3・21集会アピールを承認し、最後に吉野元久さんが動労総連合・東京を結成すると宣言して団結ガンバローを行った。(K)

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