動労総連合定期大会 反戦貫き組織拡大へ
JR大再編と対決
動労総連合は12月7日、DC会館で第40回定期全国大会を開いた。動労総連合は1986年11月、国鉄分割・民営化攻撃に抗し、首をかけた決断のもとに結成され、約40年に及ぶ闘いを貫いてきた。中国侵略戦争が切迫する中、その本領を発揮する時は今だ。
大会は、反戦を基軸に、JR大再編攻撃と対決して組織拡大を実現し、戦時下でこそ反転攻勢に打って出る決戦方針を確立した。
田中康宏委員長があいさつに立ち、動労千葉が決断して呼びかけた11・2労働者集会は国際連帯を一層強め戦争阻止の陣形を固め直したと総括し、今後1年の闘いで11月集会への結集力を何としても回復しようと力説した。また、1047名闘争を改めて全力で闘い、解雇撤回裁判で即日結審を粉砕する勝利を切り開いたと確認した。
田中委員長はまた、大軍拡を強行する高市が2027年からの防衛増税に踏み出してきたことに触れ、激しい物価高で労働者が困窮し、日本の人口が毎年約100万人も減るほどの資本主義の危機が戦争を生み出していると指摘し、必ず噴出する労働者の怒りを束ね戦争を阻もうと提起した。
さらに、労働組合絶滅と戦時体制構築を狙うJRの大再編攻撃を弾劾し、「これに対し労働者が声を上げないはずがない。反撃の闘いには展望がある」と断言して、組織拡大で立ち向かおうと訴えた。
川崎昌浩書記長が運動方針を提案し、反戦闘争を労働組合の第一の任務とすることを基軸に、①JR大再編との対決と1047名解雇撤回闘争の勝利、②中国侵略戦争阻止・高市政権打倒、③11月労働者集会の発展と階級的労働運動の再生、④組織の強化・拡大――を柱とする闘いの基軸を打ち出して、26春闘を反戦春闘、組織拡大春闘として闘おうと呼びかけた。
討論では各単組が、反戦闘争・反基地闘争の先頭に立ち、11・2集会の組織化に全力を挙げた闘いの教訓を語り、戦争絶対阻止の意気込みを示した。清掃職場で働く複数の代議員が、低賃金で要員が不足し過酷な労働を強いるJRと関連会社への怒りを表した。6月に結成後初のストを貫徹した動労東京環境アクセス支部は、スト絶滅を狙う会社と徹底対決すれば組織拡大はできると確信に満ちて語った。東日本環境アクセスは「パワハラはするな」という掲示を職場に張り出し、その「パワハラ」とは同支部によるオルグ活動のことだと言いなす攻撃を仕掛けている。同支部はこの不当労働行為を必ず粉砕する固い決意を表した。
総括答弁で田中委員長は、「労働者の決起が徹底的に抑圧されてきた日本でこそ、その怒りが一度噴出すれば止められなくなる。それを恐れているからJRは国家政策として労組破壊攻撃を仕掛けている」と述べ、国鉄分割・民営化以来の労働運動の後退を、分割・民営化と対決し負けていない動労総連合こそが先頭に立ち覆そうと強調した。
運動方針を採択しスト権を確立、26年の決戦方針を打ち立てて、組織拡大への総力戦に突入した。

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