動労総連合が各地で反戦春闘① 動労総連合水戸 動労連帯高崎
動労総連合水戸が初のストライキ ワンマン運転・業務融合化絶対反対
3月15日、動労総連合水戸はワンマン運転・業務融合化・大合理化絶対反対の実力闘争に決起した。水戸運輸区で潮田秀徳組合員が午後0時9分~翌日の午前9時47分までストライキに突入、同時に組合員を先頭に地域の仲間・共に闘う仲間が結集して水戸運輸区前での抗議行動に立ち、水戸市内デモを貫徹。昨年3月8日に動労総連合水戸を結成して以来、初のストライキを構えた闘争となった。
抗議行動の冒頭、石井真一書記長が「JRは鉄道業務を公然と投げ捨てようとしている。その姿勢が端的に示されているのがローカル線廃止攻撃の激化だ」と語り、「業務融合化による統括センター化は、広大なエリアの中で『今日は運転士、明日は駅業務、その次はまた別の駅の業務』と会社が労働者をあらゆる仕事に使い回す。職名廃止はこのためだったとはっきりした。『物言わぬ労働者』にし、鉄道を崩壊させながら軍事輸送には協力させる。こういうやり方に徹底して闘いぬく」と今回の闘いの意義を訴えた。
続いて照沼靖功委員長が、「事故を起こした福島第一原発の近くを通る常磐線の全線開通の時には、JRは『社会インフラを支える企業の責任』だと言った。だけど原発直近を通るいわき~原ノ町間でもワンマン運転を拡大し、ローカル線は切り捨て、千葉の京葉線快速は廃止。おかしいと思っているのは1人だけではないはずです。一緒に闘おう」と熱烈に闘いを呼びかけた。
ストに入った潮田さんが「水戸運輸区も統括センターにされようとしている。黙っていていいのか!」と断固たる訴えを発し、さらに全組合員が怒りをたぎらせて次々に発言に立った。買い物で通りがかった市民が熱心に話を聞き、「JRのサービスはどんどん悪くなっている」と共感の声を上げた。
茨城地域連帯労組、動労神奈川、婦人民主クラブ全国協議会、改憲・戦争阻止!大行進が連帯発言を行い、シュプレヒコールをJRにたたきつけた。
そして、固めた団結でデモに出発。「ストライキ貫徹」の横断幕は市民の目を引き、通りがかった水戸市役所では手を振る職員も。闘いの声は響きわたり、闘争は成功をかちとった。
動労連帯高崎 清掃労働者がスト 〝ゴミ列車〟走らせるのか!
3月23~24日未明まで、国鉄高崎動力車連帯労働組合(動労連帯高崎)は、大幅賃上げと早期の人員補充を求め春闘ストライキを貫徹しました。中国侵略戦争―世界戦争への参戦に唯一の延命を求める岸田政権と、その最先兵になっているJRに対する渾身(こんしん)の反撃です。埼玉労組交流センターは総力で支援行動に立ち上がりました。
JR高崎鉄道サービス(TTS)の契約社員として働く鈴木喜平委員長、木村洋一書記長、橋本新一副委員長がストライキに突入。それぞれのスト突入時間は朝7時20分、午後2時、午後6時です。これに示されるように、JRの清掃労働者には早朝から深夜までバラバラな労働時間が強制されています。
朝7時、TTS籠原事業所で鈴木委員長がスト通告し、行動が開始されました。午後2時の木村書記長のスト突入に合わせ、熊谷駅前で街頭宣伝を展開しました。労組交流センターや熊谷地区労、地域の住民など約20人が支援に駆けつけました。「スト決行中」の大看板を出しての街頭宣伝に、多くの人が足を止め、ビラを受け取り、真剣に読み、討論も生まれます。街頭が「一気に政治化した」と言える反応の大きさでした。
その後、屋内でのスト貫徹総決起集会を開催し、冒頭、鈴木委員長があいさつしました。鈴木委員長は、「TTSは団交で『JRは清掃を簡略化するように言ってくる。目的は経費削減の一点』と平然と言う。TTSが『汚いまま列車を走らせることになりますよ』と言っても態度を変えない。〝ゴミ列車〟を走らせてもいいということだ」と鉄道事業を投げ捨てるJRを怒りを込めて弾劾しました。
木村書記長が基調報告を行い、「JR・TTS・御用組合は三位一体で労働者に奴隷労働を強制する体制だ」「岸田・経団連・連合が言う『満額回答』『過去最高水準』は正社員だけ、御用組合だけ、戦争推進勢力だけへの買収費だ」と怒りを爆発させ、組合が掲げる5万円の賃上げ要求は全く正当であり、労働者はこの現実に必ず立ち上がると訴えました。
熊谷地区労に結集する国労組合員、さいたまユニオン、婦民全国協埼玉支部、NAZEN埼玉、星野闘争を闘う仲間などが連帯の発言をし、最後に橋本副委員長が、スト突入の決意を表明して、団結ガンバローの声を高らかに上げました。
再び籠原事業所前に移って抗議行動を展開。労働者に低賃金を強制する一方、ストライキの監視に大量の管理職を動員するTTSを1時間にわたり弾劾しました。橋本副委員長もストに突入し、ストライキの貫徹をあらためて確認しました。
(埼玉労組交流センター・新井拓)
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