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動労千葉定期委、ダイ改迎え撃つスト配置。”出向者をJRに戻せ”

20130301a-1.jpg13春闘の決戦方針を確立
 動労千葉は第68回定期委員会を2月24日、千葉市のDC会館で開催し、以下のように13春闘方針を決定した。
 第一に、千葉鉄道サービス(CTS)の幕張運転車両所閉鎖に対して3月1日に春闘第1波ストライキに立ち上がること、第二に、3・16ダイヤ改定時の久留里線ワンマン化絶対反対で闘うこと、第三に、春闘山場を3月13~16日に設定し賃金要求も含めてストを配置して解決を図ることなどだ。あわせて3月14日に動労千葉総決起集会(午後6時、千葉市民会館地下ホール)を開催することも決めた。 

●業務受託の資格もない違法企業
 田中康宏委員長は冒頭あいさつで、この間の幾度もの職場討議と意思統一を踏まえて実践的に春闘の課題を提起した。
 田中委員長は「先週、事態が一気に動きだした」と切り出し、CTSの業務運営について怒りを込めて報告した。
 36協定(労基法36条に基づく労働時間延長に必要な協定)未締結のまま超過勤務、休日勤務を指示してきたCTSに対し、21日に千葉労働基準監督署が査察に入って違法行為を摘発した。するとCTSは、年休時季変更権を乱用して年休抑制を強行するとともに、強制出向させられた構内運転士などが属するCTS幕張運転車両所をつぶし、清掃労働者が所属する幕張事業所と統合すると言い出したのだ。事業所での動労千葉組合員の比率を下げるためだ。田中委員長は「組合に抗議され、労基署に違法行為を摘発されたら職場ごとつぶすなんて聞いたことがない。CTSには業務を受託する資格などない。幕張運転車両所をつぶすなら組合員をJRに戻せ」と声を強めた。
 そして田中委員長は、①主要業務からの組合員排除、検査派出への相次ぐ強制配転とその職場丸ごとの外注化など13年間の外注化攻撃のすべてが不当労働行為だったこと、②外注化による根底からの安全破壊、③スト対策のために業務単位ではなく一つひとつの作業を日々発注するやり方は偽装請負そのものであり労働者の団結権、スト権を奪うものであること──の3点を挙げ「これらを徹底追及し、外注化そのものを粉砕する第2ラウンドの闘いに具体的に突入する」と述べた。
 また、新たな雇用破壊元年とも言える情勢下での13春闘の重要性を指摘し、とりわけ貨物会社での賃金抑制打破の闘いを強調した。
 経過報告を繁沢敬一副委員長が、とりまく情勢を川崎昌浩執行委員が、方針を長田敏之書記長が提起した。長田書記長は3・1ストを始めとする春闘方針と同時に、動労千葉鉄建公団訴訟控訴審勝利に向けた「解雇撤回・JR復帰の高裁要求署名」を軸に国鉄闘争全国運動を発展させようと強く訴えた。そして「これらの闘いを通してなんとしても組織拡大を実現しよう」と呼びかけた。
●新たな反合理化・運転保安闘争へ
 現場から火の出るような怒りの発言が続いた。
 幕張支部の山田護支部長は「CTSによる36協定違反、幕張運転車両所閉鎖に組合員は本当に怒っている。当局は『出向の発令を、幕張運転車両所から幕張事業所に一括して読み替える』なんて言っているが、こんなことが認められるわけがない。法的にも問題にすべきだ」と発言した。車両技術分科会からは、CTSが対応できなくてJRに委託業務を戻して対応した例や、人手が足りなくてCTSの作業責任者が突然、作業者になるなど、偽装請負の生々しい実態が暴露された。
 木更津支部の山中茂男支部長は3・16ダイ改時の久留里線ワンマン化に反対する支部の取り組みを報告、千葉機関区支部は貨物会社の賃金抑制に強い怒りを表明し「定昇に手をつけてきたらストで闘うべきだ」と意見を述べた。
 総括答弁で田中委員長は「とりわけ安全破壊の問題は国土交通省への問題提起も含めて社会問題化する。一番厳格であるべき運転士への通告も単なる『情報連絡』と言い換えた。JR東日本運輸車両部が作った資料では『情報の提供とは仮にその情報がなくても(情報に従わなくても)、受託会社独自で契約業務を行うことができるような内容をあえて伝えることである』と書いている。JRとCTSがやっていることはめちゃくちゃすぎる。違法・不当な業務指示に対して現場から具体的な闘いを起こして違法性を突き出す。それを裁判の場にも持ち込む。ここを突破口に新しい時代の反合・運転保安闘争をつくろう」と訴えた。
 現場の怒りに火が付き外注化阻止決戦の第2ラウンドがうなりをあげて始まった――そう実感させる力の入った定期委員会となった。(O)
 

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