千葉労働者集会が大成功 拠点の闘いに勢い
10月2日、千葉市のDC会館において11月国際共同行動に向けた千葉県労働者集会が75名の結集で行われ、大成功した。
集会の初めに韓国・民主労総ゼネストのビデオが上映され、集会冒頭から会場は熱気と興奮で包まれた。動労千葉の田中康宏委員長が「11月国際共同行動の大成功へ」と題したアピールを行い、「民主労総ソウル本部の側から11月国際共同行動が提起された。今年の11月集会は今までとは全く違う。朝鮮戦争を始まる前に絶対に止めよう。労働法制改悪を職場から打ち破ろう。民主労総ゼネストと連帯して、職場や地域から仲間を誘い合って、11・6日比谷を埋め尽くす総決起をつくり出そう」と熱烈な訴えが行われた。
三里塚反対同盟からは、伊藤信晴さん、宮本麻子さん、太郎良陽一さんが参加し、代表して太郎良さんから連帯あいさつをうけた。太郎良さんは「労農連帯の力で三里塚闘争に勝利しよう」と訴え、市東さんの農地を実力で阻止する決意が述べられ、一週間後の三里塚現地闘争への総決起を訴えた。
今回の集会の最大の特徴は、四つの労働組合からの特別報告だ。動労千葉の渡辺靖正執行委員は、乗務員に対する労働強化を許さない3波の指名ストライキに立ち上がったことを報告し、反合理化・運転保安闘争に乗務員が新たな決起を開始したことを強調した。前日に就業規則改悪が強行されたCTS(千葉鉄道サービス)の組合員は、就業規則改悪をめぐる職場闘争を生き生きと報告し、「就業規則改悪は強行されたが、必ず職場で動労千葉が過半数を握ってひっくり返す」と、就業規則改悪をめぐる闘いはこれからであり、動労千葉の組織拡大で必ず勝利するとの決意が述べられた。
ユニオン習志野からは、菊池晴知委員長が障がい者解雇撤回闘争が裁判闘争に突入することや弾圧粉砕闘争に大勝利したことを報告し、「習志野の闘いが日本全国を揺り動かす」と巨大な展望を語った。解雇された障がい者の青年労働者が「解雇された時は怒りと悲しみしかなかったが、ユニオンと出会い、多くの仲間に激励される中で、必ず解雇を撤回して職場に復帰する決意を固めた」と発言すると、会場から万雷の拍手がまきおこった。
8月に新組合を結成した病院職場からは、看護師の夜勤が一人体制で安全が破壊されていることに職場の怒りが爆発していることが紹介され、職場丸ごとの闘争が発展していることが紹介された。また、「職場の怒りが爆発する中で、非正規の看護師を正規職にさせる勝利をかちとった。団結して闘えば勝てることを実感した」と発言。職場の抵抗闘争の力が非正規職を正規職にさせる画期的な闘争をつくり出していることを実感した。
ちば合同労組の介護職場の分会からは「18時間におよぶ長時間の夜勤や労働強化によって、職員が結核に感染した。介護職場では労働者が大切にされていないことに怒りを燃やして、11・6集会に職場の仲間をオルグしている」と発言。
各市民団体が発言し、その中で特に裁判員制度の廃止を求めて闘う仲間が「津久井やまゆり園での障がい者虐殺事件や病院での高齢者への毒殺事件を見ると、社会がここまで崩壊したのかを実感した。崩壊した社会を変えていく力は階級的労働運動を職場からつくりだすことだ。具体的には11・6集会に総決起することだ」と発言したことは、労働者が直面するあらゆる課題に勝利する道は11・6集会の巨万の結集をかちとることにあることを実感させた。
労働組合の拠点が打ち立てられることが地域を活性化させ、闘いが闘いを生み出す相乗効果となっている。この勢いを11月国際共同行動の巨万の大結集へと結びつける決意だ。(H)
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