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動労水戸が被曝労働拒否のストを不屈に継続! 全国から激励と支援を!

s20120810a-1.jpg 酷暑の中、動労水戸は、JR東日本水郡線営業所運輸科で強行されている気動車のラジエター除染作業に反対して、連日のストライキ態勢で闘い抜いている。7月30日の大子支部全員のストに続き、翌日からは検修職の組合員が除染作業のみを拒否する指名スト態勢に入った。当日朝、組合員に除染作業指示が出たらその場で指名ストに入るという、かつてない連日のスト態勢だ。31日にも1人がストに入り、8月3日、6日、7日と不屈の闘いが続いている。(写真は8月3日。地元労組などがストに入った動労水戸への激励にかけつけた) 

 また30日のストの時には、ストに入った動労水戸運転士の代替えを巡って他労組の青年労働者がスト破りを拒否する画期的な事態も生まれている。動労水戸の闘いによって、青年労働者の被曝労働・外注化への怒りがついに解き放たれようとしているのだ。
s20120810a-2.jpg 闘いの過程で、会社による重大な被曝汚泥の汚染隠ぺい工作も発覚した。
 8月1日、現場労働者が放射線量を測定し、ラジエター除染を行っている場所の排水溝(溜マス)の線量上昇を確認した。この事実を現場で追及するとともに作業中止を迫った。会社はこれを無視して青年労働者に除染作業を指示した。この日の作業終了後、水戸支社車両グループ副課長、大子運輸科長、助役が突如として、溜マスの汚泥の除去作業を行った。動労水戸組合員がこれを発見し追及すると、「泥が詰まったから掃除しているだけだ!」と猛然と開き直った。いざ作業を始めたら線量が上がったため証拠隠滅を図ったのだ。
 また、この間の除染作業はカッパも防護メガネも着用せず行われている。作業着も半袖で水しぶきがかかりっぱなしだ(写真)。放射能の不安を訴える現場労働者に対し、安全指導を徹底するのではなく、逆に「このくらいの作業は問題ない」とばかりに作業を行わせるのがJRだ。
 この重大事態に対して動労水戸は3日、会社に対して作業中止を求める緊急申し入れを行った。他方、東労組常陸大子支部は当初、現場の怒りに押され「安全が確保されなければ清掃作業はやらない」としてきたが、7月24日に会社が作業強行を表明すると、27日の支部大会で支部長が「作業に協力する」と会社に屈服した。現場労働者がまともな装備も付けずに作業させられているのを見てもなんとも思わないのか!
 こうしたJR東日本の安全無視と無責任は、鉄道会社としての全責任を外注会社に丸投げする、10・1検修・構内業務外注化と一体だ。労働者が被曝しようが、ホットスポットができようが、安全が破壊されようが、その責任は下請け会社に丸投げされる。JR東日本は今後、外注化をあらゆる部門で進めていくと明言している。労働組合が被曝労働も外注化もやむを得ないとあきらめた時、命も安全もより一層切り捨てられていく。
 動労水戸は、福島を始め放射能と闘うすべての人びととの連帯にかけて決起している。郡山総合車両センターでは現場労働者が放射能問題と必死に格闘している。福島第一原発の中からも非人間的な収束作業の実態を告発し闘う労働者が現れている。国会前では毎週、数十万人もの人びとが声を上げている。これらの闘いと動労水戸の闘いは一つだ。被曝労働への怒りや不安は「おれたちは使い捨てのモノじゃない」という当然の思いだ。
 被曝や出向を強制し、労働者をモノのように扱うJRに対し、今こそ腹の底からの怒りをたたきつける時だ。動労水戸は大子支部の連日スト態勢として外注化阻止決戦に猛然と突入した。全国から激励と支援を集中し、ともに闘い抜こう。(O) 

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