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三里塚で第74回一斉行動 樫の木まつり参加呼びかけ

 6月16日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議の仲間は、74回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり朝の打ち合わせを行った(写真)。司会は東峰の萩原富夫さんが務めた。
伊藤信晴さんが空港周辺情勢について説明した。「NAA(成田空港会社)は周辺自治体の首長を金の力でからめとり、住民を空港機能強化策に賛成させ、その力で反対同盟を締め上げようとしている。しかし、住民の騒音・落下物への怒りは深い。その怒りと結びつけるよう今日一日がんばろう」と、激励した。
この日準備された反対同盟ニュース第69号は、6・30天神峰・樫(かし)の木まつりへの周辺住民の参加を呼びかける内容だ。さらに、一昨年3月からのサンプル調査で、航空機からの部品脱落が判明している18件のうち5件で、滑走路を閉鎖して安全確認を行っていなかったことを弾劾。安全無視の機能強化策の白紙撤回を訴えている。
また、辺野古新基地建設反対の国会包囲行動や、韓国・鉄道労組ソウル地方本部が三里塚現地を訪れ反対同盟と交流したことを報道。「周辺住民」の声では、横芝光町住民が、氷の落下物対策である航空機洋上脚下げが守られていない実態を暴露し、10月末からの開始が予告されているA滑走路の運用時間の1時間延長など言語道断だと訴えている。
一同、ニュースを手に担当地域へと繰り出した。
この日はさわやかに晴れ渡る絶好の農作業日和。サツマイモの植えつけが最終盤を迎えていた。多くの農家が忙しい最中であるにもかかわらず、市東さんの農地取り上げ反対の要望書に快く応じた。周辺住民・農家の市東さんの農地問題への関心は高い。市東さんが日々額に汗して無農薬有機野菜を作り、出荷している姿を見ている周辺農家・住民の共感は深く、「強制執行は絶対に許されない」という意見が続々と集まっている。この日は11通の要望書が寄せられた。
またこの間、大型の貨物機が増えたことによる深夜騒音の増大、航空貨物便トラックの騒音・振動への怒りの声も寄せられた。
午後4時半、再び離れに集まった仲間は一日の集約を行った。6・30樫の木まつりに向け、全力を尽くすこと、同時に9・24請求異議裁判控訴審勝利に向け、東京高裁に対する行動も強めることを確認し、この日の行動を終えた。次回の一斉行動日は7月21日。

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