三里塚現闘本部裁判で仮執行付き判決強行、50人逮捕! 絶対許さない!
三里塚現闘本部裁判の控訴審判決公判が5月20日、東京高裁・第15民事部(井上繁規裁判長)で行われ、超反動判決と対決する一日行動が闘いとられた。追いつめられた東京高裁と警視庁公安部は反対同盟員や支援50人を逮捕するという歴史的な大弾圧に出た。逮捕されたのは北原鉱治事務局長や市東孝雄さん、鈴木謙太郎さんなど反対同盟員の大半と、織田陽介全学連委員長、齋藤郁真文化連盟委員長などの学生や労働者だ。絶対に許せない!
この日、反対同盟と支援の仲間は11時半に日比谷・霞門に結集。高裁に向けて井上裁判長の反動判決策動を弾劾しぬくデモに立った。デモ出発前には葉山弁護団長から裁判長の忌避を申し立てたことが報告された。(写真はデモ出発前の集会と高裁包囲デモ)
裁判の傍聴には24人の傍聴枠に140人がつめかけた。裁判は法大弾圧裁判と同じ429号の警備法廷で行われ、代表団が傍聴に入った。
法廷に現われた井上裁判長は冒頭、「忌避の申し立ては裁判を意図的に遅延させる目的であり、却下する」と言い放った。傍聴席からは怒号が飛ぶ。しかし、井上は間髪いれずに、「控訴を棄却する。仮執行処分を付する。裁判費用は全額被告が負担する」と言い捨てて法廷から逃げ去った。その間わずか1分、あっという間だ。「ふざけるな!」「こんなものは裁判じゃない!」反対同盟と支援の仲間はこのふざけきった判決に対して徹底弾劾をたたきつけた。
弁護士会館で報告集会が行われ、反対同盟と弁護団から次々と怒りが語られた。萩原進事務局次長は、「反動判決になるとは思っていたけれど、実際になってみるとぶちこわしたくなるぐらいだ。わずか3回の審理。しかも実質審理は行われていない。地上権に関しても『解体し滅失した』とか『今回の誘導路建設で被害を被る人はいない』とか、とんでもないことを言っている。本当に畑に引きずって来て土をなめさせたいぐらいだ」と怒りで声を震わせ、「現地で闘おう。5・29緊急闘争に立ち上がろう!」と訴えた。北原鉱治事務局長は、「これまでにも裁判で同じようなことはあったが、今度くらいひどいことはない」と怒りをあらわにした。弁護団は、国策を遅らせると言って反動判決を出すやり方を「これが原発事故を引き起こした元凶だ。こんな裁判所はつぶすしかない」と決意を語った。
直ちに一団は、弁護団を先頭に執行差し止めの申し入れ行動に立った。ところが、井上裁判長は正当な申し入れを受理するどころか面会すら拒否。裁判所の通路に職員を並ばせて弁護士以外を排除し、あろうことか110番を通報した。そして、抗議する反対同盟員や支援の仲間に警視庁公安部が襲いかかり、不退去の現行犯で丸ごと逮捕したのだ。こんな弾圧がどうして許せるか!
これは現闘本部破壊にとどまらず、3・11をもって有事体制に突入した日帝が関西生コン支部への労組破壊を狙う大弾圧に続いて三里塚闘争をつぶすことをねらった歴史的大弾圧だ。しかし、その凶暴性の裏には大震災と原発事故のもとで追いつめられた日帝・菅政権のどうしようもない危機がある。怒りの火の玉となって仲間を直ちに取り戻そう! 反対同盟の呼びかける三里塚現地闘争に立とう! 6・5国鉄大集会の爆発で労働者・農民・学生の大反撃をたたきつけよう!(学生・M)
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