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三里塚第3誘導路裁判で、騒音被害の実態を示す

20131030b-1.jpg 10月28日、千葉地裁民事第2部(多見谷寿郎裁判長)で、第3誘導路認可取り消し裁判の口頭弁論が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟、現地支援、動労千葉など多数がかけつけ、顧問弁護団とともに弁論闘争を闘いぬいた。
 この日弁護団は証拠の甲47~甲52および準備書面11を提出して、趣旨を陳述した。その内容は、暫定滑走路と第3誘導路によって騒音をはじめとした周辺住民の暮らしと生命を脅かす事態が起きていることを弾劾し、暫定滑走路の供用差し止めと第3誘導路の認可処分取り消しを求めるものだ。 

20131030b-2.jpg この間、7月16日、9月10日と連続して東峰部落で航空機の部品が落下する事故が起きた。成田市も見過ごすことができず、成田空港会社(NAA)に対して再発防止の申し入れを行った。こうした事実を指摘し、暫定滑走路が周辺住民に生命の危険、恐怖を与えていることを示した。
 また今年の3月31日に、NAAと国交省が深夜の運用制限を緩和した結果、深夜の飛行便が増え、周辺住民の睡眠妨害が起きている事実をデータを持って示すとともに、航空機騒音による睡眠妨害の具体的調査の結果や、アメリカやWHOによる具体的知見などを示して、被害の重大性を指摘した。他方、この間の増便、暫定滑走路の使用頻度の上昇で、成田空港周辺住民の間でも、1日に平均15度もの睡眠妨害があったことなどを指摘し、結論として、暫定滑走路の供用、とりわけ第3誘導路の供用が市東さんの暮らしと健康に重大な影響を及ぼしていることを明らかにし、暫定滑走路の供用差し止めと第3誘導路の認可の取り消しを強く求めた。
 次回口頭弁論は、12月16日(月)午後1時30分から。
 閉廷後、記者会見と報告会が千葉県弁護士会館で開かれ、弁論の説明が行われた。そして葉山岳夫弁護士が、市東孝雄さんの農地裁判の控訴審について、東京高裁第19民事部・貝阿彌(かいあみ)誠裁判長と陪席裁判官が決まったことを報告し、控訴審闘争に向けた本格的な体制作りを訴えた。
 その中で、東京高裁との交渉が行われた10月22日の早朝、三里塚闘争支援連絡会議が裁判所前での情宣活動を行ったが、その闘いが裁判所に影響を与えていることを明らかにし、裁判所前での情宣活動の重要性を強調した。
 続いて動労千葉、関西実行委員会、市東さんの農地取り上げに反対する会から決意表明が行われた。同会事務局の三角忠さんからは、11・24市東さんの会シンポジウム「とられてたまるか! 農地・いのち」の内容が詳細に紹介され、参加が呼びかけられた。
 最後に萩原進事務局次長がまとめのあいさつを行った。「国策を掲げ市東さんから農地を取り上げようとする攻撃は、農民総体にかけられた攻撃だ。今こそ、沖縄・福島をはじめ国策と闘っている人びととつながり闘い抜いていこう」と訴え、さらに「とにかく三里塚の地に新しい人を連れてきてほしい、見てもらってほしい。そうすれば人間が変わる」と強調して報告会を締めくくった。(O)  )9)   ))99))))))  )))) 

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