1. HOME
  2. ブログ
  3. 三里塚現地・岩山で星野文昭さんの納骨

三里塚現地・岩山で星野文昭さんの納骨

三里塚現地に再建された星野文昭さんのお墓を囲み、参加者一同は笑顔で勝利を誓った(10月6日 岩山記念館前)

星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の呼びかけで10月6日、三里塚現地・岩山記念館横に新たに作られたお墓で星野文昭さんの納骨式が行われた。各地の星野救援会、三里芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、現地闘争本部員などが参加した。
星野さんは無実を訴えながら2019年に獄中で亡くなり、翌20年に反対同盟・市東孝雄さんの天神峰農地の一角、「星の木」(こぶしの木)のもとに慰霊碑が建てられ、そこに分骨されていた。23年2月15日の強制執行で市東さんの農地とともにこのお墓も機動隊によって破壊され踏みにじられたが、関係者の努力でお骨と碑のプレートを取り戻し、故人の三里塚闘争勝利の悲願を受けてあらためて三里塚現地・岩山での納骨という運びになった。
草の生い茂る勾配の多い山道を進んで岩山記念館に到着した一行は、そこに立派なお墓が再建されていることに目を見張った。関係者の1年越しの努力によって、材料が運ばれ、土が掘られて作られたものだ。
「星野文昭ここに眠る/すべての人間が人間らしく生きられる社会を」との金属のプレートが輝いている。連れ合いの星野暁子さんがお骨を納めた。参加者一人ひとりが、花を手向け線香を上げて手を合わせた。
暁子さんがあいさつした。「ここで三里塚を見守っていられるのは文昭にとっても大切なことだと思います。闘いの方は三里塚も、星野国賠も、大坂正明さんを取り戻すことも、重要な局面です。71年の9月三里塚、11月渋谷を闘った文昭の魂がここにあって、みんなを守ってくれていると思います」
こうしたひと時にも、巨大なジェット機が空の明るさを遮り頭上20メートルほどを轟音を立てて飛ぶ。

周囲を掃除し整え、お線香・お花を供え、星野暁子さんが文昭さんのお骨を納めた

A滑走路の南端に位置するこの場所にはかつて岩山大鉄塔が建てられ、A1本での成田空港の開港を阻んで大闘争が繰り広げられていた。その後も記念館として反対同盟の寄り合い、旗開き、会議場などに利用されていた。
伊藤信晴さんが感慨深く語った。「3・8分裂の直前、脱落派はここでの会議で北原鉱治事務局長の解任決議を出そうとして、灰皿が飛ぶ激論になった。その後に石井新二、相川勝重らを筆頭に分裂に走り、われわれは天神峰現闘本部で開かれた実行役員会で彼らを断固処分した。岩山記念館は、反対同盟が『農地死守』の原則を守り新たな決意で立ち上がった歴史的な場所です」
一同はしばし歓談し、今日のお披露目までの建立作業の苦労、在りし日の三里塚現地での文昭さんの思い出などに話の花が咲いた。
2・15天神峰強制執行では、星野さんのお骨が土中の深い場所に納められていることを執行を行った連中は認識しておらず、後に全国再審連絡会議がNAAに断固抗議してあらためて土を掘らせ、遺骨が市東さんのもとに返されたというエピソードも語られた。
参加者はお墓に「また多くの人を連れてここに来ます」とあいさつし、笑顔で勝利を誓い合った。(TN)

スケジュール
◎10・13三里塚全国総決起集会 10月13日(日)正午 成田市赤坂公園 主催/三里塚芝山連合空港反対同盟

天神峰強制執行で一度奪われた慰霊碑のプレートと星野さんの遺骨がここに戻ってきた

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

アーカイブ

月を選択