三里塚一斉行動、3・26集会成功へ奮闘
3月19日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議は、第47回の空港周辺地域一斉行動を闘った。
反対同盟は決戦本部を先頭にこの間、市東孝雄さんへの農地取り上げ強制執行を実力阻止し、「空港機能強化案」(第3滑走路建設、深夜早朝発着時間の延長、B滑走路1千メートル延伸)を粉砕するため、連日の激闘を繰り広げている。横芝光町への4回にわたる情宣行動、成田市議会と芝山町議会の開会日への宣伝カーによるアピール、三里塚現地に来訪した労働者・学生・市民の案内、さらに映画「襤褸(らんる)の旗」の上映会(2月25日芝山町、3月18日成田市、主催/実行委)等々。こうした連日の行動の一環として、この日を闘った。
前回2月18日の一斉動は、NAAと相川勝重町長による「機能強化」推進に対する反撃として、芝山町への集中的情宣活動として行われた。各部落説明会で住民の激しい怒りが次々と噴出したにもかかわらず、相川町長は「具体的な体制づくりを進める」と言い放ち、住民への強要攻撃を一層激化させている。
今回は従来通り、成田市、芝山町、多古町、横芝光町の全域に対し、「反対同盟ニュース」42号と3・26全国総決起集会のカラービラ1400枚をくまなく配布して「3・26への参加」を訴える行動だ。
朝8時30分、いつもどおり市東さん宅離れに25人が集合し、萩原富夫さん、市東さんから行動のポイントが提起された。 今回の「同盟ニュース」は3・26集会への呼びかけとともに、住民との連携の深まり、特に横芝光町の駅周辺の中心部地域への宣伝行動を掲載した。
打ち合わせを終えると、ただちに全員が担当地域に向かった。
伊藤信晴さんは、芝山町を回りNAAや町当局に関する情報収集。太郎良陽一さんは、DC会館で行われた千葉県春闘集会に参加し「3・26大結集」を訴えた。婦人行動隊の宮本麻子さんは。成田市川上地区を回り、懇意になった住民と交流し、お彼岸で在宅している住民たちに横芝光町や芝山町で第3滑走路に反対する具体的な動きが始まっていることなどを訴えた。
全学連三里塚現地行動隊は多古町南部を担当。ある女性住民は元反対同盟の相川町長や石毛博道への怒りを語り、行動隊員が「横芝光町で第3滑走路反対の看板が立ちました」というと「ここの部落も全体として反対しなければ」と語った。
三里塚現闘員が回った横芝光町北部の部落では、ある男性から戦前の軍隊による九十九里各地での軍用飛行場のための強制収用の話が出た。「ある日突然通告がなされ、有無を言わさず土地を取り上げていった。ひどいやり方だったが、それと同じようなことはさせない」と、怒りを語った。
午後5時、市東さん宅離れに集合して一日の行動を報告しあった。芝山町の町長選挙が11月に予定されていることから、町長選をめぐる政治的駆け引きの中で、6選を狙う相川町長によって「空港機能強化」による利権追求が行われている現状を弾劾する報告がなされた。
次回一斉行動日を4月15日(土)と決め、3・26集会の成功へ最後の奮闘を行うことを誓いあった。(O)
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