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闘う新執行部を選出 京大同学会選 学生の怒り束ね

20170612a-1.jpg 5月29日〜6月9日に行われた京都大学同学会中執予備選挙の結果、新執行部(委員長―作部羊平君、副委員長―安田淳敏君、書記長―阿津良典君)が樹立されました。京大当局が作部君ら4人に退学処分をちらつかせ、「告示第7号」で「選挙にかかわってはならない」と恫喝する中、総投票数も信任率も昨年度を上回り(総投票数803票→919票、信任率51%→57%)、見事な勝利を収めることができました。
 重要だったのは、選挙に先立つ5月20日の代議員会における一回生、上回生(院生)との討議を踏まえ、「国や大企業による私物化ゆるさん みんなで決める、自治復活!」を、「さくべ候補者団」のメインテーマに掲げたことです。

 いま京大では学生処分や自治破壊に加えて軍事研究・米軍マネーの流入、管理教育強化、学費・奨学金などさまざまな課題があり、怒りの声はどんどん広がっています。代議員会では、単に個別問題の解決を訴えるのではなく、誰が本当の黒幕かをはっきりさせ、大学のみならず社会をも変革する性質をもった自治会運動をつくっていく大切さを確認。いかに同学会運動に積極的に関わる学生を増やし、社会的な連帯を広げるかを議論しました。
 この代議員会の成功を受けて行われた選挙は巨大な大衆運動となりました。選挙管理委員になり、投票を呼びかける側に立つ一回生、上回生が次々現れました。また、昼休みに作部君の演説を弾圧しビデオ撮影を続ける職員を取り巻く学生がどんどん増え、キャンパスに大きな力関係ができました。さらに「今の京大はおかしい」と一緒に抗議に立ち上がる教員も! 自ら考え、行動に立ち上がった多くの人の力が合わさって大きな運動に転じたのが今回の選挙でした。
 こうした学生決起の背景には、新たに副委員長に立候補した安田君の存在がありました。「4人を退学にしても次々と学生は立ち上がることを証明する」「大学は人材を生産する場ではなく人間を磨く場だ。権力ずくで動く10人より、決断した一人の方がよっぽど強い」――安田君の訴えに多くの学生が足を止め、ビラを受け取り、拍手をしてくれました。若きリーダーの登場に心を動かされ、応えてくれたのです。
 同学会新執行部は選挙の勝利をひっさげ、共謀罪粉砕の国会闘争と都議選決戦に総決起します。

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