動労総連合青年部など1600人が国鉄集会
●韓国鉄道労組との絆強め
6・11国鉄集会は東京・江戸川区総合文化センターで動労総連合を先頭に全国から1600人が集まってかちとられた。昨年74日間のストライキを闘い、パククネ政権打倒の全民衆総決起の先頭に立った韓国鉄道労組の2人の仲間が参加して日韓労働者の国際連帯の絆を一層強く結んだ。この日、国鉄闘争全国運動が呼びかけ、集会に先立って午前中に闘われた共謀罪阻止の銀座デモには900人が立ち、労働組合の赤旗を林立させた力強いデモに沿道の圧倒的な注目が集まった。
集会では、前日に動労総連合青年部の結成と動労総連合北海道の結成がかちとられたことが報告され、さらにこの日をもって動労総連合1047協議会が結成されたことが高らかに宣言された。
とりわけ国鉄分割・民営化反対闘争を継承し、発展させようとする青年労働者の集団がJRに登場したことは、国鉄闘争に勝利した地平そのものであり、国鉄闘争を基軸にして日本労働運動全体を変革していく階級的労働運動の新たな発展の歴史的な出発を鮮やかに示した。「職種の違い、正規・非正規といった壁を乗り越えて、共に団結して闘う青年の組織として登場するのが動労総連合青年部です。国鉄分割・民営化で壊された社会を取り戻すために、共に声を上げ闘おう!」(動労総連合青年部結成宣言)。JRにおいて、ついに青年が青年を組織する自己解放的な運動体が登場したのである。
分割・民営化で解雇された1047名の国鉄労働者の半分を占める北海道で、1047名解雇撤回闘争の旗が再び鮮明に打ち立てられたことも画期的だ。国鉄分割・民営化が大失敗であったことは、JR北海道の現実が示している。分割・民営化は、鉄道輸送の安全を崩壊させ、鉄道の廃線によって地域と生活を破壊した。これに対する労働者人民の怒りは、動労総連合北海道が立つことによって巨大な「地方からの反乱」になっていく。
そして何よりも、2010年4・9政治和解を拒否して闘う国労闘争団が動労総連合に結集し、動労総連合1047協議会として新たな闘いを開始したことは、解雇された1047名を糾合し、国鉄1047名解雇撤回闘争の新たな発展をつくりだす。
国鉄闘争の解体を狙った2010年4・9政治和解を打ち破り、国鉄闘争全国運動を結成してから7年。この6・11集会をもって、日本労働運動は国鉄闘争を基軸に、労働運動の変革に向けた反転攻勢を猛然と開始した。これを出発点に、戦争・改憲と民営化攻撃にゼネストで立ち向かう階級的労働運動の新たな時代を切り開こう。
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