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分社化阻止へ勝負に出る〟 動労千葉 定期大会で方針を確立

20170914d-1.JPG 動労千葉は9月9~10日、第46回定期大会をDC会館で開いた。大会は、朝鮮侵略戦争が切迫し安倍が改憲に突進する緊迫した情勢と立ち向かい、JRの第3の分割・民営化攻撃に対決する決戦方針を確立した。大会はまた、闘いを次世代に引き継ぐために組織を生まれ変わらせる新たな挑戦の出発点を築いた。
 あいさつに立った田中康宏委員長は、「17春闘ストを闘い、館山で『内房線と地域を守る会』が結成された。社会を破壊する新自由主義に対し、労働組合を軸に反撃する時代が始まった」と、この間の闘いを総括した。また「雇用のあり方を根本的に覆す攻撃が始まり、有期雇用労働者の無期転換を前に首切りの嵐が起きている。選別解雇を狙ったCTS(千葉鉄道サービス)との闘いは勝利的に進んでいる。この成果を押し広げたい」と訴えた。

 さらに「改憲阻止は労働運動の絶対の課題だ。戦後最大の改憲攻撃だった国鉄分割・民営化と30年立ち向かい、改憲を止めてきたすべてをかけて11・5労働者集会に」と呼びかけた。
 第3の分割・民営化攻撃については、「これまでの外注化とは異なり、運転士や車掌を含む分社化・転籍と乗務手当の廃止が狙われている。だが、外注化と闘ってきた動労千葉の蓄積をもってこれと立ち向かう。崩れようとしているのは敵の側だ」「動労千葉は組合員の過半がエルダー(定年退職後の再雇用社員)になる組織の変化点を迎えている。外注先のCTSでエルダー組合員とCTS組合員が団結して闘えば、組織を拡大し外注化・分社化を覆えせる」と力説した。
 三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、動労水戸の石井真一委員長をはじめス労自主、船橋二和病院労組、動労千葉を支援する会、動労千葉OB会の連帯あいさつが続いた。大会2日目には、動労千葉顧問弁護団長の葉山岳夫弁護士、動労東京八潮支部があいさつに立った。
 川崎昌浩書記長が、①1047名解雇撤回へ国鉄闘争全国運動を拡大する、②第3の分割・民営化攻撃粉砕―反合理化・運転保安確立へ闘う、③ストライキの復権をかけて18春闘に立つ、④11・5労働者集会―改憲阻止1万人大行進に全力で取り組む、⑤改憲と戦争阻止、労働法制解体・社会丸ごと民営化粉砕、安倍政権打倒へ闘う、⑥組織強化・拡大へ総決起する――などの方針を提案した。
 討論では、外注化による重大事故やCTSの劣悪な労働条件、「出向解除」という形で青年組合員から仕事を奪う攻撃、地元でのエルダー雇用先を提示しないJRへの怒りが語られた。
 総括答弁に立った田中委員長は、第3の分割・民営化攻撃はエルダー雇用枠をめぐって労働者を争わせる団結破壊としてかけられていると指摘し、「定年延長と地元でのエルダー雇用枠確保へ、分割・民営化の時と同じ決意でもう一度勝負に出よう」と強調した。
 役員改選で北島琢磨青年部長が副委員長に加わり、千葉運転区支部の関和幸さんが新たに執行委員に就任して、決戦態勢を整えた。

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