9・7動労西日本が青年労働者のストライキを打ち抜く
動労西日本は9月7日13時から、大阪の片町線四条畷駅を拠点にして、青年労働者のストライキを断固として打ち抜いた。スト通告前から四条畷駅東口に動労西日本と関西の労働者・学生40人が結集して、感動的で圧倒的なストライキ突入集会をかちとり、ストを貫徹した。
このストライキは、動労西日本に今年4月結集した青年労働者である中西剛組合員の「精神疾患」は05年尼崎事故による労働災害であり、「JR西日本は労働災害の事業主証明を行え!」を掲げた闘いだ。
JR西日本は、中西組合員の発病が尼崎事故による異常な職場状況の中で極度の緊張を強いられたことに起因することは明らかであるにもかかわらず、「業務との関連がない」と、労働災害の認定に必要な事業主証明を拒否してきた。そればかりかJR西日本会社は、何人もの労働者に対し、労働基準監督署の聞き取り調査に何事もなかったかのような「ウソの証言」を強制してきたのだ。この許し難い新自由主義そのものの現実をひっくり返す闘いとして、中西組合員自身のストライキ決起が闘われたのだ。
まず、動労西日本の大江照己委員長がマイクを取り、このストライキの意義を明らかにして「ただいまからスト通告を行う」と宣言。13時ちょうど、中西組合員が全参加者の前で堂々とJR西日本近畿統括本部に対してストライキを通告。これに全体が圧倒的拍手と歓声で呼応した。全員のシュプレヒコールが響き渡る。ただちにスト突入総決起集会が始まった。司会は、動労西日本の山田和広副委員長だ。
まず中西組合員のストライキ決起のアピールだ。中西君は、尼崎事故直後から37時間の超過勤務が強制される中で病気に追いやられたことを怒りを込めて提起した。さらに、当然の労災申請が拒否されたことを弾劾し、これを打ち破るために動労西日本に結集しストライキに立ったと、スト宣言をJR西日本にたたきつけた。この感動的なスト宣言を受けて、岡崎昭夫組合員が「ストは楽しい闘いだ」と、初めてストにたった中西君に激励のアピール。
続いて国労福知山の原田隆司さんが、JR西日本の労務支配を徹底弾劾。関西合同労組からは、森精機闘争をストライキで闘った当該が連帯のアピール。関西青年労働者集会実行委は、9・16橋下打倒集会への総決起と9・29青年労働者集会への結集を呼びかけた。動労水戸からのメッセージが読み上げられ、全学連からも熱烈な挨拶。最後に国労奈良電車区の橘日出夫さんが「このストライキは10・1外注化を阻止する闘いそのものだ」と提起した。
集会後、中西君と動労西日本は、この闘いを受けて、労災認定を求める訴状を大阪地裁に提出する闘いをやりぬいた。
9・7動労西日本ストは、10・1外注化阻止決戦の闘いとして圧倒的に打ち抜かれた。同時に、JR西日本における平成採の初めてのストライキとして、新たな歴史をつくる闘いになった。JR体制打倒の平成採の総反乱の始まりだ。これにおびえるJR西日本と大阪府警はかってないスト圧殺体制をとった。JR西日本は本社、近畿統括本部、大阪支社から20人もの労務担当を派遣、スト通告も駅長ではなく近畿統括本部が受ける形にしてきた。しかも動労西日本に「(組織拡大とストは)いつまで続くのか」と聞いてくる始末だ。大阪府警も数人の私服を四条畷駅に派遣してきた。新自由主義が生み出す労働者階級の総反乱に恐れる支配階級に、10・1外注化阻止決戦をたたきつけよう。(関西・K)
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