無期刑の終身刑化許さない 星野さん解放へ 更生保護委申し入れ
星野文昭さんは1971年11・14沖縄闘争を最先頭で闘い、機動隊員死亡の実行犯にでっち上げられた。無実にもかかわらず「無期懲役」の判決が下され、43年間もの投獄、30年間の下獄を強制されている。
11月30日、星野さんの即時解放を要求し、家族、再審弁護団、救援会が一体となって四国地方更生保護委員会への申し入れ行動に立った。今回で4回目だ。
対応したのは、これまでと同様に総務課長だった。最初に藤田城治弁護士が「更生保護委員に直接話したいと要請している。再審弁護人は20年も星野さんと共に闘っている。星野さんの無実、人柄を一番知っている」と抗議した。総務課長は「個別、具体的な件ではお話しできません」と言うばかりだった。検察官や刑務所長などには直接聞きながら、家族や弁護人の話をなぜ聞けないのか。全く不公正で一方的な対応であり、断じて許されない。
いとこの星野誉夫さんが「刑務所では普通の健康診断が行われません。文昭君に外で健診を受けさせたい。家族も親族も高齢になりました。一日も早く暁子さんとの生活が実現するようにしたい」と真剣に訴えた。再審弁護団は「無期刑と終身刑とは全く別の制度で、日本の刑法に終身刑はない。四国の更生保護委員会だけが2007年から2016年の10年間に無期受刑者を一人も仮釈放にしていない」と強く批判した。
星野さんをとり戻そう!全国再審会議の共同代表・戸村裕実さんは「11・26全国集会に520人が集まり、1日も早く星野さんを取り戻そうと誓いあった。星野さんの解放に関して審理されているのか、どのような手続きで進むのか明らかにしてほしい」と言い、香川・救う会の高橋敦さんは「今年2回絵画展を行い、1千人が星野さんの絵を見た。委員も見れば、星野さんの無実や生き方がわかる」と要請した。
即時解放を求める要望書は414人分(累計698人)を提出。戦争と改憲に進む安倍政権、国家権力との大攻防だ。全力で要望書を集め、星野さんの解放を勝ち取ろう。
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