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◎第3誘導路裁判、国・NAAをかばう裁判長を弾劾

20180131b-1.jpg 1月30日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で第3誘導路裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生・市民は、天神峰・市東孝雄さんの営農を侵害し追い出しを図る成田空港への怒りをみなぎらせて闘った。
 この裁判は、国と成田空港会社(NAA)を相手に、B滑走路の2500メートルへの延長(2006年)、第3誘導路建設(2010年)という二つの変更許可処分を違法として追及し、B滑走路の使用禁止、飛行の差し止めを求める訴訟である。
 弁護団は今回、社会の再生産構造における農業のかけがえのない役割を明らかにした。特に安倍政権の「農政改革」が資本の農業への参入を促進し、現実には農家・農地つぶしとして進められていることを強く批判した。
 そして二つの変更許可処分にかかわるNAAと国交省の担当責任者の氏名・役職を具体的に明らかにすることを、あらためて強く求めた。当然の要求だ。
 ところが裁判長は「個別の争点との関連がはっきりしなければ……」「立証の予定との関連で必要性があるかどうか……」などと弁護団に向けて意味不明のことをつぶやきながら、被告に向けては何もしようとしない。

20180131b-2.jpg 弁護団は裁判長を追及した。「航空法やその施行規則に照らして、また環境への配慮などの観点から、誰がどのように審議をしてこれを”適切”として判断したのか。それらを明らかにすることはなんら困難はなく、被告には立証責任がある。裁判長はそのことを命じなくてはならない」
 ところがなおも裁判長は、弁護団に向けて自分が何もしないことの弁明をとりとめなく繰り返すばかりだ。傍聴席からも怒りの声が次々と飛んだ。
 被告席に居並ぶ国とNAAの代理人は、心の中で裁判長にエールを送りながら、終始うつむいて口を閉ざしたままだ。
 結局、裁判長が弁護団に何を求めているのか、裁判長自身が次回までに”具体的に”明らかにせよとの課題を突きつけて、次回期日を4月24日、次々回期日を8月3日と確認し閉廷した。
 報告集会が千葉県弁護士会館で伊藤信晴さんの司会で開かれた。最初に葉山岳夫弁護士が発言に立った。「1965年段階で農林省は内陸部の成田市三里塚地区において農業を発展させると公式に確認していた。ところが66年のずさんな閣議決定でこの地に急遽新空港をもってきた。航空法と施行規則に反し、ろくな審議もせずに許可を出した。その責任者は誰なのか。必ず法廷に引きずり出す」と確認した。さらに弁護団それぞれが、被告と裁判長の逃げ回りを許さず、徹底的に追及する決意を述べた。
 最後に太郎良陽一さんが、
2・12(月)周辺地域一斉行動
2・19(月)耕作権裁判(千葉地裁)
2・24(土)天神峰カフェ
3・4(日)芝山デモ、
3・8(木)請求異議裁判(千葉地裁)、
4・1(日)全国総決起集会(成田市栗山公園)
と連続する闘争・裁判スケジュールを確認し、一同の奮起を促した。特に、相川勝重町長による会場貸し出し拒否を弾劾し、断固芝山デモに立つことを訴えた。
 集会終了後、寒風をついて支援連は千葉市繁華街での情宣活動に立ち、市東さんの農地への強制執行阻止の署名を集め、安倍政権打倒を訴えた。(TN)

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