◎三里塚一斉行動 ”機能強化粉砕! 3・4芝山デモへ”
1月22日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、57回目を数える新年初の空港周辺一斉行動に立ち上がった。今回は3・4芝山町デモへの参加を住民に呼びかけ、相川勝重町長の会場貸し出し拒否を徹底弾劾する闘いとなった。
午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、打ち合わせを行った(写真)。市東さんが「相川町長の集会妨害は本当に許せない。成田空港会社(NAA)の卑劣なやり方が今後どんどん浮き彫りになる。われわれの闘いの正しさを住民に知らせよう」と一同を激励した。
続いて、伊藤信晴さんが今回配布する反対同盟ニュース第52号の内容を紹介し、「相川の背後には利権に群がる元脱落派の石井新二や石毛博道もいる。横芝光町でも相川への怒りが高まっている。3・4芝山デモは周辺住民を勇気づける。ニュースを武器にがんばろう」と奮起を促した。
一同は、芝山町をはじめとする全地域への宣伝へ飛び出した。
全学連現地行動隊は、空港機能強化案によって「全戸移転」を迫られている多古町牛尾地区を回った。補償や移転先について一切説明がないことへの憤りを共有し、機能強化白紙撤回を訴えた。婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区を回り、ここでも相川への怒りの高まりを実感した。
芝山町の各地区からは、NAAに媚びへつらう町長への弾劾の声が続々とあふれ出た。相川は1月19日付の千葉日報インタビューで、学校給食やごみ袋の無償化、バスターミナルの創設を提案している。「人を追い出しておいて何を言うか!」との声が相次いだ。
一斉行動を継続してきたことで明らかに住民の反応が変わってきている。署名にも応じ、市東さんの農地問題への関心も高い。
午後4時半に再集合し一日の行動を集約した。当日は午後から天神峰カフェも開かれ、ネットで見たという周辺地域の男性がカフェを訪れ、一言カードを書くなどして交流を深めた。
次回一斉行動は2月12日(月)。さらに4月1日の全国総決起集会は成田市役所横の栗山公園で開くことを確認し、3・4闘争に向けさらに住民に分け入ることを誓い合った。
▼住民生活踏みにじる相川町長と石井新二
空港機能強化案は、相川芝山町長がNAA社長と一体で進めてきたものだ。民主党政権下の前原誠司国交大臣が羽田空港の国際化を打ち出し成田空港の地盤沈下が叫ばれる中、あわてふためいたのがNAAだった。相川は発着時間の規制緩和や滑走路再延伸を2009年周辺自治体の会合で突如提案し、空港推進の旗振り役を買って出た。千葉日報のインタビューで相川は、学校給食やごみ袋の無償化、バスターミナルの創設を提案している。「人を追い出しておいて何を言っているのか」「芝山鉄道だって高い運賃で、駐車場も有料」「芝山はさびれるばかりだ」と地元から強い怒りの声が上がっている。
また芝山町と横芝光町で石井新二の3回目のビラが新聞折り込みされた。このビラは、「(成田空港は)国家事業として開始され、多くの犠牲を払ってでも、今日まで住民が我慢してこられたのは、まさに『日本人』だったからだ。成田空港は営利を目的とする株式会社に変わったのだから、空港の利益を被害住民にも配分しろ。そのために自分(石井新二)が提案する﹃共生協力金制度﹄を創設し、一戸あたり年100万円から50万円を配れ」とあからさまに金を要求するものだ。しかもそうすれば「騒音が我慢するものから『小鳥のさえずり』のごとくに聞こえる」と下衆な根性をむき出しにして騒音下住民の怒りを踏みにじっている。被害者の味方づらをして、自分にも利権をよこせという腐臭ただよう主張は地元住民に通用していない。朝日新聞にも谷間地域に住む青年の7時間の飛行制限を要求する投書が掲載された。条件闘争で命を守ることはできない。市東さんの闘いに象徴される「金より命」の機能強化案絶対反対=白紙撤回の闘いを押し広げ、3・4芝山現地デモを打ち抜こう。(N)
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