国鉄闘争勝利へ広島で労働者集会　改憲阻止と１８春闘へ決戦態勢整える

　２月１８日、広島市の幟会館で、「戦争・改憲阻止！９条解体自民党案粉砕！１８春闘勝利！３･２５改憲阻止大行進へ！をメインスローガンに、広島連帯ユニオン主催の広島労働者集会をかちとりました。
　２月集会は昨年までは、ユニオンの春闘総決起集会でしたが、本年は広島の闘う仲間、労働組合に呼びかけ、動労西日本や広島県労組交流センターの仲間、婦人民主クラブ全国協など、地域でともに闘う仲間も結集した労働者集会として開催しました。
　２０１８年問題・無期転換を前にした大量雇い止めや労働大改悪－｢働き方改革｣、改憲・戦争攻撃との大決戦を真っ向から闘う労働者の怒りを結集させ、非正規化・過労死を許さず、生きていける賃金をかちとろう、職場・地域で仲間を組織し、声を上げようと訴えました。

　集会の冒頭、主催者の広島連帯ユニオンの鈴木範雄委員長が、「改憲・戦争、労働大改悪に絶対反対で闘おう。連合に変わる労働組合をつくろう。無期転換問題を切り口に、全職場で闘いを始めよう」とあいさつしました。
　基調報告をユニオンの宮原亮 執行委員が行いました。「アメリカは核戦略見直し（ＮＰＲ）で、核の先制使用に大転換した。戦争が急切迫している。アメリカを賛美して戦争を推進する安倍政権を打倒しよう。すでに職場で、闘いは開始されている」「自分の職場や地域の仲間の職場で無期転換の勝利をかちとった。その上で、無期になっても生きていけない職場の現状を変える闘いを、正規・非正規が団結し、創意工夫をこらしてやりぬこう」「８･５国際連帯大集会を成功させよう。戦争・改憲阻止の３･２５に総決起しよう」と提起しました。
　特別報告として、広島の自治体の仲間が「職場の仲間を信頼する真っ当な労働組合をつくる。主人公が労働者であり、１人の仲間も見捨てない闘いを実践し、責任勢力として登場する」と発言しました。
　動労西日本の大江照己委員長、岡崎昭夫副委員長、ジェイアール広島メンテックによる解雇と闘う元木康亮組合員が登壇しました。大江委員長は、「国鉄１０４７名解雇撤回を３１年間、闘ってきた。元木組合員の解雇撤回を総力を挙げて闘う。核心は職場の仲間を信じて闘うことだ。３･１７ダイヤ改定に対し、従来の枠を超えて闘う。生きていける賃金をよこせとＪＲ資本に迫っていく。広島連帯ユニオンと団結して、五日市駅で無賃労働撤廃の職場前闘争をやり抜いている。これが地域に拡大している。職場から総力を挙げ、３・２５へ総決起しましょう」と決意を表明しました。
　各職場の闘いから３・２５総結集への展望を明らかにする発言が、次々と行われました。広大生協労組、高陽第一診療所労組、草津病院労組（ユニオン草津病院支部）が発言。「労組を拠点として地域に運動をつくるとは、戦争と闘う労働運動をつくることだ。新自由主義の非正規化と真っ向からたたかい、職場の仲間を組合に組織して、地域に拠点を作りだしていく」という報告が行われました。
　教労の非正規職の仲間は、「安定や展望がない非正規の仕事ばかりでいいのか！正規も搾り取られている。１人の声だけではダメだ。正規・非正規が団結し、仲間と助け合いながら非正規をなくしていきたい」と訴えました。
　婦人民主クラブ全国協の仲間は、「私たち一人ひとりが差し迫った怒りを爆発させる。広島市内の基町で集会やバザー、デモを行うので、ぜひ参加して下さい」と呼びかけました。
　最後にユニオン書記長の壹貫田康博さんが行動方針を提起しました。「改憲・戦争を本当に阻むような大きな運動を、労働組合の拠点を地域に組織しつくりだそう。情勢は一変した。大激動、大チャンスだ。全力を挙げて１００万－１千万人とつながるようなうねりを、３･２５に向けて生み出そう」とまとめ、”団結ガンバロー”を三唱して、大高揚のうちに集会は終了しました。
　広島では年初から「１･２０労働組合活動者交流会」を開き、職場を変えていく階級的労働運動の実践について話し合い、団結を深めています。２･１８集会は、この地平を引き継ぎ、団結を職場から地域に拡げていくことが確認されました。
　韓国・ソンジュから２人の仲間を迎えてむかえて開催される３・４国際婦人デー集会、被曝労働拒否・帰還強制反対の３･１１反原発福島行動’１８、そして３･２５日比谷野音での改憲・戦争阻止の全国集会・デモに総決起しよう。改憲発議と朝鮮（核）戦争へと踏み出した安倍政権を打倒する大行進を、労働組合を拠点にして、職場・地域で呼びかけよう！
（広島連帯ユニオン・奥村 毅）