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非正規教員解雇するな 日教組奈良市が抗議行動

20180308a-1.jpg 奈良市の仲川げん市長は、少人数学級やいじめ対応にあたっていた26人もの非正規教員(市費教員)を削減し、その結果二桁にも上る解雇を行おうとしています。 3月1日、奈良市役所で日教組奈良市が抗議行動を行うと聞き、動労西日本スト支援の後、私も駆けつけました。(写真
 現場には、組合員をはじめ奈良市清掃非正規職員の解雇撤回を闘う関西合同労組奈良支部や、学校用務員さんの組合である奈良市従教育支部、関西生コン支部の仲間も駆けつけ、組合員が次々とマイクを握り「仲川市長の教育破壊と非正規解雇絶対反対」の怒りのアピールを行いました。

 また、2月の組合交渉で出された組合員の怒りの声も紹介されました。「病気の親を抱え、職場ではパワハラを受けながらも頑張ってこられたのは、子どもたちへの思いと仲間との団結があったからだ。これこそ私たち労働者みんなが持っている誇りだ。その誇りも生活も奪うことは絶対に許せない。人間としての存在をかけて怒っている」「誰も望んでいない少人数学級の縮小をどんどん続けるのはなぜなのか。市費の教員は一緒に子どもたちのことで悩んで笑って過ごしてきた仲間であり、一人の人であることを忘れないでほしい」
 退庁してくる市職員と街宣隊との討論も始まり、少人数学級廃止・市費教員解雇に絶対反対の市長宛署名が集まっていきます。仲川市長は、毎年人員削減と外注化を強行し、奈良市丸ごとの民営化を推進しており、退庁してくる労働者の中には多数の民間非正規労働者もいます。日教組奈良市はアピールの中で、「市役所の中も学校現場にも同じ民営化と非正規解雇、過重労働が引き起こされています。少人数学級廃止、講師解雇を許さない私たちの闘いは、今春解雇されようとしている全国450万人の非正規解雇反対の闘いと一つです。今こそ、すべての労働者が団結し総決起する時です」と訴えました。
 中盤では、市教委当局に「仲川市長への直接交渉」を求める要求書が手渡され、白紙撤回まで闘うことが宣言されました。
 この間、全国でJアラート訓練を学校に強制する戦争動員が始まっています。奈良市では「北朝鮮のミサイルが着弾する」ことを想定した文書が学校名で配布され、避難訓練を行う学校まで出ているそうです。日教組奈良市は職場での「戦争動員を拒否する」闘いこそが「教え子を再び戦場に送らない」闘いだと訴え、「安倍の国難キャンペーンを公立学校が後押しして、戦争をあおるような文書を配布していいのか。北朝鮮を名指しして在日朝鮮人の子どもたちへの排外主義をあおることは認められない」と抗議し、文書配布を撤回させています。
 日教組奈良市の闘いは、民営化・非正規職解雇の狙いが改憲と戦争動員のための団結と労組破壊の攻撃だと見抜き、絶対反対の旗を掲げて正規・非正規の団結をつくり出しています。この闘いは、連合崩壊情勢のもとで全国の労働者の新たな団結の結集軸をつくり出す闘いだと確信しました。(関西教育労働者・O)

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