ユニオン習志野が組合事務所を新たにオープン
ユニオン習志野は4月2日、組合事務所を新たにオープンしました。場所は、京成津田沼駅の駅ビル「サンロード」の中にある習志野市役所分室の6階です。安倍政権が改憲に向かって労働組合の解体に全力を上げる中、市当局が提供する組合事務所をかちとったことは画期的な大勝利です。
ユニオン習志野は2015年7月に結成してから、習志野市当局に組合事務所の提供を求めてきましたが、市当局は一貫して拒否。そこで2017年1月、「既存の組合(習志野市労連)には組合事務所を提供し郵便物を取り次ぎながら、ユニオン習志野には組合事務所も与えず郵便物も取り次がないのは組合差別の不当労働行為だ」として、千葉県労働委員会に申し立てを行いました。
労働委員会では、市当局が「スペースがない」など様々な理由を言って組合事務所の提供を拒否し続けてきましたが、それらをすべて反論して粉砕。困った当局は、2016年7月にアパート契約をめぐるデッチ上げ詐欺事件で、菊池委員長と私が不当逮捕されたことまで持ち出し、ユニオン習志野はとんでもない組合であるかの印象を労働委員に植え付けようとしまたが、逆にデッチ上げ弾圧の事実を暴露して粉砕。不当労働行為の認定が間違いないという段階になって、ついに市当局は組合事務所の提供を申し入れて和解交渉になりました。それでも、市当局は「組合事務所では政治的行為は行わないという確認をせよ」などと言ってきたので、「それならとことん争って、不当労働行為を確定させる」と言ったら、それも引っ込め完全勝利で組合事務所を獲得することになりました。郵便物についても、かつてはユニオン習志野あての郵便物が勝手に送り返されたこともありましたが、総務課に郵便ポストを置くことで合意。組合掲示板を設置することについても、当局は拒否し続けてきましたが、協議していくことになりました。
労働委員会闘争では、かつて習志野市労連の役員をしていたユニオン習志野の組合員が証言にたち、市労連は当局べったりの御用組合で職場闘争を一切やらず、ユニオン習志野こそが本物の労働組合であると証言したことが決定的でした。2016年のデッチ上げ詐欺弾圧を完全粉砕したことで組合員の団結はますます強まり、団結した力で組合事務所を市当局からもぎりとったのです。習志野市民も「真田丸みたいでいいね」と大喜び。組合事務所は労働者や市民の拠点としてスタートしました。一見不可能に見えても、団結して闘えば勝てる。そう実感する組合事務所獲得の闘いでした。
ユニオン習志野執行委員 齋藤佳久
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