5・15沖縄闘争うちぬく 陣形拡大しゼネストへ IJBS労組支援総会 労働者の力を信じ
5月12日、那覇市・青年会館でIJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組支援共闘会議第5回総会が30人の結集で開かれた。
総会の冒頭、事務局長の水島満久さん(元基地労働者)が「IJBS労組の闘いは現代の青年労働者が立ち上がるために必要な経験と教訓をつくり出した。社会が崩壊し、戦争に向かう中でゼネストによって新たな社会の建設は可能であると真っ向から提起し、実践した。富田委員長の解雇撤回闘争は今後さらにその闘いを前進させていくと確信させるものだ」と力強い開会あいさつを行った。
仲宗根光洋書記長が基調を提起した。仲宗根書記長の解雇撤回闘争において、資本の攻撃をはね返し団結が拡大していることを報告した上で、「組合や闘いそのものをやめるところまで悩んだ」と苦闘に満ちていたことを明かした。労働委員会と裁判で4度にわたり労働組合への不当労働行為が無視され、「能力があるかないか」ですべてを片付けられたことへの仲宗根書記長の悔しさは測り知れない。しかし、それでも闘いをやめなかったのは「委員長と毎週議論し、自分の階級的な立ち位置を知ったことと、皆さんとの全国的な団結があったからだ」と話した。
富田晋委員長は「経営側は、仲宗根書記長の解雇問題を能力問題にすり替えることで、労働が労働者の団結によって成り立っている事実を徹底的に否定し、分断しようとした。しかし、仲宗根書記長の闘いによって職場の労働者は団結の重要性をつかんでいった。それは新自由主義によって奪おうとしても奪えない労働者の力を根底的によみがえらせた瞬間だった」と闘いの意義を鮮明にさせた。
富田委員長への解雇攻撃は「5年で無期転換」という労働契約法を悪用し、試験を導入し、国鉄型の「選別再雇用」による最悪の労組破壊攻撃だった。その上で富田委員長はあらゆる不当な攻撃と圧力に屈せず、労働者が立ち上がることだけを信じぬき、隣の仲間の首を切らせないために、自らの首をかけてストライキに立ち上がる決断をした。
この闘いは仲宗根書記長の闘いがあったからこそかちとられた。その力関係が、他の事業所では多くの労働者が首切りされる中で、IJBS労組のある事業所では委員長以外の100人以上が首を切られない勝利をもぎ取ったのだ。
県内外ですでに多くの労組・労働者がIJBS労組の闘いを知り、驚き、ともに闘うことを訴え始めている。すべての労働者に心からIJBS労組への支援を訴える。その支援陣形の拡大でゼネストを実現しよう!(IJBS労組委員長・富田晋)
〔写真〕上:IJBS社前には80人が結集。マイクで富田委員長と仲宗根書記長の解雇撤回へ労働組合とともに闘おうと訴えた(5月14日 うるま市)
中:県民大会に参加し大情宣 県民大会会場前で平和行進を終えた参加者に改憲阻止や星野奪還を訴えビラまき。大会は3500人が結集した(13日 宜野湾海浜公園)
下:辺野古で基地建設に怒り 護岸の埋め立て工事の音が辺りに響く辺野古の浜で、新基地建設に反対して闘ってきた富田晋さんの話に聞き入った(14日 名護市)
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