青年・学生先頭に沖縄闘争 基地撤去・非正規職撤廃へ団結 全島ゼネストで朝鮮戦争とめよう
5月12〜14日の3日間にわたり「復帰」46年5・15沖縄闘争が闘われ、全国から結集した青年を先頭に画期的な成功をかちとった。辺野古での新基地建設強行、戦争情勢下で相次ぐ米軍の事故・事件に対して沸騰する怒りの先頭に立ち、沖縄の青年労働者・学生が全島ゼネストの実現に向けた新たな指導部として立った。「オール沖縄」の破産をのりこえ、「基地の島」「非正規職の島」の現実を根底から変える全島ゼネストへの決起を訴え、国際連帯をさらに発展させた。
「復帰46年集会」
12日昼の国際通りデモに続き、午後6時から沖縄県青年会館で「『復帰』46年5・12沖縄集会」が開かれた。集会実行委員会(国鉄闘争全国運動・沖縄が呼びかけ)が主催し、約210人が結集した。
沖縄南部一般合同労組・協同リネンサービス分会の高橋徳臣書記長が司会を務めた。元全軍労労働者で国鉄闘争全国運動・沖縄呼びかけ人の水島満久さんが主催者あいさつに立ち、「沖縄ではかつて2回のゼネストが闘われた。沖縄の労働者は国際的に連帯し、労働組合が中心になって組織した。今そのチャンスがやってきた」と熱く訴えた。
基地の永久化を狙う沖縄返還協定批准に反対して1971年11・14渋谷暴動闘争を闘い、無実で獄中43年の星野文昭さんから寄せられたアピールを、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の星野暁子さんが読み上げ、高松での6・3星野解放全国集会とパレードへの参加を訴えた。とめよう戦争への道!百万人署名運動の川添順一さん、動労福島の橋本光一委員長、8・6ヒロシマ大行動実行委員会の大江厚子さんが連帯あいさつを行った。
国際連帯の島へ
韓国・民主労総ソウル地域本部のチェウンチョル本部長、ヨンスノク首席副本部長からのビデオメッセージが上映された。動労千葉国際連帯委員会が「韓国からの報告」を行い、参加者は民主労総の闘いとの連帯を誓った。カンパアピールに立った婦人民主クラブ全国協議会沖縄支部の和田邦子さんは、那覇での星野絵画展の大成功を報告した。
集会の基調報告を担ったのは沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長だ。赤嶺委員長は、「『戦争と貧困』の現実を打ち破るゼネストと国際連帯を」と訴え、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組や沖縄大学学生自治会の闘いの経験をふまえ、職場・キャンパスに革命を起こそうと確信にあふれて展望を語った。
動労千葉の佐藤正和執行委員は、JR東労組崩壊と労働運動をめぐる激変情勢は改憲情勢下での史上4度目の労働運動再編攻撃だと指摘、動労千葉・動労総連合の決意を明らかにした。
最後に動労総連合青年部の山田和広書記長、IJBS労組の富田晋委員長が決意表明に立った。富田委員長は、資本が職場労働者の選別解雇を狙ってしかけた試験制度に絶対反対しストライキで闘ったことについて、「労働者を信じきるかどうかが問われた」と語り、解雇撤回とゼネストの先頭に立つ決意を述べた。
〔写真〕上:右翼の敵対を打ち破り国際通りを進むデモに沿道の多くの人々が手を振って応えた(5月12日 那覇市)
下:5・12沖縄集会の成功をかちとり、北中城村議会議員の宮城盛光さんの音頭で団結ガンバロー(那覇市・沖縄県青年会館)
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