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星野文昭さんを自由に 高松市内を650人がパレード 更生保護委は仮釈放決定を

20181129e-2.JPG 11月25日、「沖縄闘争を闘い獄中44年 星野文昭さん絶対解放 11・25全国集会in高松」(主催・星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議)が、四国地方更生保護委員会のある高松市の香川県民ホールで開かれ、全国各地の星野救援会を先頭に650人が結集した。殺人罪の冤罪で無期懲役が確定してから31年、星野さんの仮釈放をめぐる審査が更生保護委員会で始まっている。緊迫の正念場を迎え、「星野さんを今すぐ解放せよ」の声が響き渡った。
 要望書1万4千通
20181129e-1.JPG 好天に恵まれたJR高松駅前、集会に先立つ街頭宣伝では、この日、朝日新聞東京本社版に掲載された全面意見広告が掲げられた。
 集会冒頭、消灯された舞台に光を放つ「星野さんを自由に」の文字が浮かび上がった。地元高松の教育労働者たちの見事な作品だ。
 全国再審連絡会議の共同代表・戸村裕実さんが、「更生保護委員会への星野さん仮釈放をという要望書は、1万4235通になりました。無実の星野さんの自由を奪うことの不正義、理不尽、不合理。人権、人道に反する国家のあり方を糾弾せずにはいられない」と開会あいさつ。

 沖縄からのビデオメッセージで共同代表の平良修牧師が「皆さん、負けてはなりませんぞ、頑張りましょう」と呼びかけた。
20181129e-3.JPG 獄中の星野文昭さんからのメッセージを妻の暁子さんが代読し、星野再審弁護団から4人の弁護士が、運動の広がりを力に星野さん解放と再審無罪を勝ち取る決意を明らかにした。
 沖縄からの報告は、南城市議の宮城康博さん。「沖縄県民の諦めない意思が、玉城デニー知事を誕生させた」と語り、「星野さんをみんなで取り戻しましょう」と呼びかけた。
 集会後半は、筝(そう)の「ソリダリティ」演奏で始まり、高原恭平全学連委員長と安田淳敏副委員長が京都大学での星野絵画展に続き、東京大学でも開催すると報告し、拍手を浴びた。
 冤罪で再審無罪に
 東住吉事件冤罪被害者で再審無罪を勝ち取った青木惠子さんが登壇した。阪神大震災が起きた95年、火災で娘を亡くした悲しみの中、一転、殺人罪で逮捕され、「密室で怒鳴られて、お前がやったんだろう」と拷問的取り調べ。「私は娘を殺していない。裁判になれば絶対に勝てると信じていましたが、一審で無期懲役。これが日本の裁判なのかと絶望しました」。そして、再審が決まるまで「20年と46日間、獄中に入れられた」のだ。「今もたくさんの冤罪者が獄中にいます。冤罪で闘っている仲間のために少しでもやれることがあれば」と青木さんは高松に駆けつけてくれた。
 星野さんの解放のために更生保護委員会との闘いが正念場になっている。
 11月14日、11回目の申し入れ行動のビデオが上映された。新潟から参加した日本キリスト教団の牧師は、10月に更生保護委に請願を拒否された経緯から「これが脈々とつながる星野さんに対する人権侵害なんだ」と語った。
 元参議院副議長の角田義一さんもビデオメッセージで、「獄中44年は、憲法で禁止されている拷問であり、残虐な刑罰だ。絶対に許されない」と断言した。
 広島から駆けつけた小森龍邦さん(元衆議院議員)は、狭山事件の石川一雄さんの仮釈放を勝ち取るために奮闘した衆院法務委員会での追及を報告。「国民世論が高まると、敵側も譲歩せざるを得ない」と星野闘争の奮闘を促した。
 星野暁子さん、いとこの星野誉夫さんが家族として訴えた。暁子さんは、文昭さんの体調と寒さ対策、更生保護委員会の審査にあわせて懲罰が行われたことなどを報告し、「次の申し入れは12月26日です。要望書を集め、絵画展を開き、皆さんと力を合わせてやっていきたい」と訴えた。
 共同代表の狩野満男さんが閉会あいさつを行い、「新たな仲間が大きな団結を一緒につくる集会となった。星野闘争は単に個別の闘いではなく、改憲と戦争に突っ走っている安倍政権を打倒する闘いに連なっている。これから高松を星野一色に染め上げるパレードをみんなの力で闘いましょう」と力強く提案した。
 星野カラー一色に
 黄色の星野カラーのパレードが出発した。暁子さんを先頭に星野さんの絵画を掲げた〝歩く絵画展〟、フリーホシノの黄色ののぼり旗がひらめく。星野解放歌ソリダリティの歌声が響く。みんなの願いをひとつに星野パレードがアーケードを進む。
 星野さん解放の大きな道が開かれていく。

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