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関生弾圧粉砕へ600人が決起 改憲・共謀罪適用阻止を誓う

20181213f-1.JPG 12月8日、大阪市・中央区民センターで、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない12・8集会」(主催・実行委員会)が600人の大結集で打ち抜かれた。8月以来の全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対する滋賀、大阪における弾圧で、武建一委員長をはじめ組合員のべ40人が不当逮捕、12人が現在も不当勾留されている。「共謀罪のリハーサル」(集会決議)であり、改憲に向かう安倍政権の組合破壊攻撃そのものだ。逮捕された仲間は完全黙秘を貫き、外の仲間は弁護団と一体となった救援活動、差し入れ、毎週土曜の警察署抗議行動などを激烈に展開し、日々攻撃を打ち砕いている。集会は一人一人の組合員と心の底から団結し、弾圧に総反撃する決意を打ち固める決起の場となった。
 全労働者への弾圧
 集会は実行委員長の樋口万浩さん(全港湾大阪支部委員長)のあいさつで始まった。一連の弾圧の経過を明らかにしたビデオの上映に続き、関西生コン支部の坂田冬樹副委員長が報告を行った。

 坂田副委員長ははじめに「1年間で逮捕、再逮捕の累計で40名、家宅捜索は90カ所、異常な状況が継続しています。これは国策捜査であって権力による拉致監禁攻撃、団結権の侵害です」「共謀罪が初適用されるかもしれないが何があってもおかしくはない」と述べた。関西生コン支部は建設関連産業の労働組合として中小企業をも団結させる協同組合運動を継続し、大資本の支配する産業の仕組みを変える運動を実現してきた。しかし、大阪広域生コンクリート協組の理事長以下一部幹部が私利私欲のために協同組合をのっとり私物化する中で、関西生コン支部は生コン産業にかかわるすべての業者の輸送運賃値上げ、協同組合の民主化を求めて行動に突入した。以上の経過を述べた上で、差別排外主義者と連携する大阪広域協執行部と、大阪広域協にすり寄り下部組織となった共産党系・建交労、UAゼンセン、連合・生コン産業労組の裏切りを断罪した。
 そして、弾圧の中で「労働組合の権利そのものがないがしろにされている。すべての労働組合、市民運動にしかけられた弾圧であり国家的犯罪」と強調し、「関西生コン支部は今以上、これまで以上という気持ちで闘う」と表明した。
 続いて関西生コン支部刑事弾圧弁護団の森博行弁護士(大阪労働者弁護団代表幹事)が、警察が組合員への不当な逮捕、呼び出し攻撃で脱退強要を行っていることは違法であり不当労働行為だと弾劾し、「逮捕を恐れてはいけない。弁護団として身を挺(てい)して闘う」と述べた。
 闘えば勝利できる
 11月29日に大阪地裁で行われた勾留理由開示公判で武委員長が陳述した意見を、小田幸児弁護士が読み上げた。結成以来54年の闘いの関西生コン支部の歴史の中での4度の大弾圧を振り返った武委員長の陳述は、「関西生コン支部の運動が大きく前進した時に必ず権力弾圧がある」ことを確認し、反撃への確信と誇りを打ち固めた。
 ユニオンや反原発を闘う各団体から連帯発言が行われた。全国金属機械労働組合港合同の中村吉政委員長は「必ず闘いは勝利する」と熱烈な連帯を表明した。
 全港湾大阪支部の小林勝彦書記長がまとめと行動提起を行い、1月1日に大阪城公園教育塔広場で集会と大阪府警へのデモを行う方針を掲げた。「滋賀県警・大阪府警による連帯労組関生支部弾圧を弾劾する」決議を読み上げ、拍手で承認した。現在勾留されているすべての組合役員・組合員を取り戻すことを全体で決意し、団結ガンバローを行った。
写真関生支部への弾圧に反撃を宣言した(12月8日 大阪市・中央区民センター)

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