星野解放へ1万7千人の声 13回目の更生保護委申し入れ 今すぐ仮釈放決定を!
無実で獄中44年、星野文昭さんの仮釈放を決定せよと、2月15日、四国地方更生保護委員会に13回目の申し入れが行われた。12月の申し入れ以降、1月19日に韓国テグで星野詩画展が開催され、1・27全国集会とパレード、2月17日には沖縄県民投票と呼応し『琉球新報』『沖縄タイムス』に意見広告が掲載された。安倍政権の改憲攻撃と対決し、星野さんを取り戻そう。今が正念場だ!
岩井信弁護士が「前回、星野さんが作ったカバンを委員に見せてほしいと渡したが、委員は見たのか」と聞いた。磯久氏は「見ている」と答えたが、感想などは「言えない」と拒んだ。
岩井弁護士は「徳島刑務所は星野さんになら任せられるとカバン製造を彼に託した。星野さんは一生懸命に作り、すばらしいものを完成させた。あのカバンこそ星野さんを仮釈放にできる証拠だ。委員はちゃんと見てほしい」と訴えた。
2回以上面接を
つれあいの星野暁子さんが請願書を読み上げ、最後に「文昭への委員の面会はまだないが、面会なしで決定することもあるのか」と問いただした。磯久氏は「委員の面会なしに決定を出した例はないと思う」と言い、法務省の統計を見ながら「2008年から2017年の間に21件審理し、平均2回、最大で3回面接している」と答えた。
さらに、岩井弁護士が「星野さんへの面接は2回以上、時間をかけてやってほしい。星野さんに会えば、彼の人格も堂々と生きぬいていることもすぐにわかるから委員に伝えてほしい」と要求した。磯久氏の煮え切らない返事を許さず追及すると、とうとう「合議体に伝えます」と回答した。
いとこの誉夫さん、いわて救う会の岡田幸助さん、香川取り戻す会も思いのたけを込めて要請した。
広島連帯ユニオンの宮原亮さんは、「星野さんは、韓国で日本の長期良心囚として大きく報道された。沖縄闘争で44年も囚(とら)われていることに驚愕(きょうがく)している。星野さんの釈放は世界中の労働者民衆が心の底から求めるものだ」と、韓国のテレビで報道された動画を示した。磯久氏らは身を乗り出して注目していた。
自ら申入書を作成した全学連委員長の高原恭平さんは、「星野さんの仮釈放は全国の学生も注目している。委員は自己の良心に基づいて行動すべきだ。沖縄の苦しみや願いに寄り添って闘った星野さんは誇るべき人だ」と確信を込めて語った。
藤田城治弁護士は「今朝、星野さんと面会した。体重が減っているのが心配だ。適切な医療が絶対必要だ。無期懲役は一生拘禁する刑罰ではない。更生保護委員会の設置目的は仮釈放の実現だ。仮釈放される人より獄中で命を落とす人の方が圧倒的に増えている。この現実を変えよう」と述べた。
次回は4月15日
最後に、弁護団が次回申し入れを3月にと要求したが、磯久氏は拒否。戸村さんが「仮釈放審理の透明性を高めると言いながら、審理経過が一切わからないのだから、申し入れ行動の場は非常に大切だ」と迫り、岩井弁護士が「4月の上旬も含め、検討して22日までに返事をするように」と詰め寄った。磯久氏は沈黙の後、「わかりました」と言わざるをえなかった。その後19日に、次回の日程は4月15日と決まった。
労働者民衆の熱烈な「星野解放!」の声は仮釈放実現の展望を力強く押し開いている。杉並区議選への全力決起と一体で星野解放へ白熱的に闘い、なんとしても星野さんを奪還しよう。
〔写真〕韓国テグから寄せられた71人分を含む要望書1133人分を持ち、更生保護委員会申し入れに向かう家族、弁護団、再審連絡会議(2月15日 高松市)
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