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広島暴処法弾圧 5人の仲間を今すぐ返せ 密室法廷での証人尋問を弾劾  地裁に怒りの実力闘争

雨の中、被告家族の冨山玲子さん(中央)らが怒りのアピール(10月8日 広島地裁前)

10月8日、8・6広島暴処法弾圧裁判の公判前整理手続に対し、広島地方裁判所前に全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部を始め全国から70人の仲間が結集し、暴処法弾圧粉砕広島地裁弾劾闘争を闘い抜いた。
逮捕から7カ月半、長期勾留されている5人の仲間の保釈申請も家族面会もすべて却下し、公判日程も決めずにでっち上げ弾圧を居直り続けることは絶対に許せない。正午から地裁前で、5人の早期奪還と公判開始を求める集会を開いた。

怒りのアピールを続ける私たちの前に警察官が一斉に移動し、5人の仲間が出廷して来ることが分かった。入って来る5台の車の窓には黒いシールが貼られ、中は見えないものの相まみえたいという必死の思いで駆け寄り、声を限りに声援を送った。
その後、訟廷管理室に押しかけ、まず被告の冨山小太郎さんの家族である冨山玲子さんが4ページにわたる抗議文を読み上げた。2歳の子どもの母として、そして高槻医療福祉労組委員長としての誇りと怒りを込めた訴えは聞く者の心を打った。髙田暁典さんのお母さんの抗議文は、あふれる愛とともに、戦前の小作争議や労働運動弾圧に使われた暴処法弾圧のでたらめさを暴き出した。さらに八尾北医療センター労組や各団体からの訴えが続いた。

雨の中、被告家族の冨山玲子さん(中央)らが怒りのアピール(10月8日 広島地裁前)
出廷する5人の仲間が分乗するワゴン車に迫り大声で声援を送った

その後大挙して5人の仲間たちが一堂に会する形で公判前整理手続が行われている304号法廷に向かった。すると法廷に通じる廊下のドアに「立ち入り禁止」と書かれた貼り紙がされて警察官が多数配置されており、法廷前に行くことが暴力的に阻まれた。

法廷では公判前整理手続として警察官が証人として出廷する証人尋問が行われていた。絶対に許せない! 「密室審理をやめろ! 公判を開け! 5人をいますぐ釈放しろ!」——怒りが爆発し、裁判所を弾劾する激しいシュプレヒコールがたたきつけられた。その声は5人の仲間にはっきりと伝わった。
国家権力・司法当局による密室での証人尋問の強行に対し、弁護団が裁判官の忌避を申し立てたが、裁判所はそれを即座に却下した。まさに戦時裁判そのものだ。裁判所が憲法も法律も無視し、5人の仲間を長期にわたって獄中に閉じ込めたまま裁判開始を遅らせる「人質司法」を行うことなど断じて許されない。

密室法廷での証人尋問を強行した裁判所当局を弾劾しシュプレヒコール

次回の公判前整理手続は10月30日だ。権力の妨害をはねのけて実力で同志との合流をかちとった今回の闘いをさらに拡大し、暴処法弾圧反対署名を広げ、5人の即時奪還をかちとろう。
すでに8・6広島闘争の歴史的勝利で反戦反核闘争つぶしという暴処法弾圧の最大の狙いは見事に打ち破られている。次は11・3労働者集会6千人の大結集で中国侵略戦争阻止・石破政権打倒へ進撃しよう。

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