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団結し共に生きる医療を 八尾北 福島の医師ら招きシンポ

八尾北医療センターの患者や地元住民だけでなく、ビラを見て参加した人も多かった(7月7日 八尾市)

7月7日、大阪・八尾市の八尾プリズムホールに120人が集まり、「新自由主義による医療破壊・健康破壊と闘って共に生きる医療をめざして」と題して八尾北医療シンポジウム(主催/八尾北医療センター)が開催された。「ふくしま共同診療所の案内で」「なんばでもらったチラシを見て」という人も多く、いすが足りなくなる大盛況となった。
パネラーの最初に、福島の小高赤坂病院の渡辺瑞也(みずや)院長が「福島原発事故被災当事者からの報告」と題して講演。3・11当日、原発から18㌔の病院で入院患者104人と職員が命がけで避難したことを語り、国・東電・福島県の意図的な事実隠ぺいやデータ改ざんを弾劾した。「今は劣勢でも必ず真相はつまびらかになる」と結んだ。
続いて、やまぐちクリニックの山口研一郎院長(現代医療を考える会代表)が「原子力の利用や生命科学を進める現代の医学・科学」と題して報告。被爆地長崎の出身で福島と連携して活動している立場から「生命科学技術の『発展』」を歴史的に振り返り、京都の堀川病院元院長で長年地域医療を実践された故早川一光(かずてる)さんらの遺志を引き継ぎ、陣形を広げようと訴えた。
最後に八尾北医療センターの末光道正院長が発言。八尾北医療センターの成り立ちと2000年の労組結成、そして労組による自主管理闘争を土台に八尾北がめざしてきた「共に生きる医療」を具体的な症例検討で紹介した。医師も看護師もヘルパーも地域住民も、みんなで考え団結をつくりながら進む八尾北の医療・介護が参加者をとらえた。会場からの「赤字ではないですか?」との質問には、「赤字だがどう黒字にするかではない。こんな社会はもう破綻している。怒りと不信があふれており、あっという間に数百万人のデモになる。ここに旗を立てよう」と答えた。
パネラーの提起を受け、どのように福島の怒りを伝え力ある取り組みにしていくか、みんなで真剣に議論した。最後に、八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長が「福島切り捨ては戦争準備だ。怒りのマグマは必ず爆発する。やれることは全部やって、団結をつくって社会を変えよう」と締めくくった。
全国のみなさんのご協力ありがとうございました。(八尾北医療センター労働組合書記・木下徳美)

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