全国水平同盟が第8回大会 植木団地3千万円カンパを
全国水平同盟は第8回大会を7月21日、植木の圃場(ほじょう)・植木団地の地元、大阪府高槻市の高槻現代劇場に150人が集まり勝ちとった。安倍の改憲・戦争攻撃と対決し、11月労働者集会に向けて植木団地闘争を全国に拡大して3千万円カンパを実現すること、関生弾圧粉砕へ闘うことを呼び掛けた。全国水平同盟の旗を全国に立てると宣言し、大成功した。
初めに動労水戸、星野再審連絡会議、改憲・戦争阻止!大行進・関西から熱い連帯のあいさつを受けた。議案の提案に入り、平沼和典事務局長が「8回大会の課題」を提起した。まず「本日の参院選の結果いかんにかかわらず、安倍は戦争と改憲に突き進まざるえない。改憲阻止!大行進運動の先頭で闘おう」と呼び掛けた。次に、「植木団地への追い出し攻撃を解放運動絶滅攻撃としてとらえ、植木団地闘争を攻勢的に全国に拡大しよう」と訴え、「『同和事業で植木団地を支援して来たことが植木団地の労働者を甘やかした。自立を妨げた』という大阪高裁判決は、『部落民は甘えるな』という判決だ」と弾劾した。さらに「国鉄分割・民営化は労働運動をつぶす目的だったが、安倍は労働組合そのものを認めないと踏み込んでいる。植木団地闘争での高裁判決は部落解放運動そのものが悪いと言っている。戦争と改憲は差別主義・排外主義の激化と一体だ。今こそ日本の労働者階級が立ち上がる号砲として植木団地闘争を拡大していこう」と提起した。
久原正子委員長は、「西郡闘争の地平」について提起し、「獄死した星野文昭さんの遺志を引き継ぎ、狭山闘争と星野闘争を一体で闘い再審勝利を勝ちとろう」と呼び掛けた。
各支部報告の最初に高槻支部が、「植木団地裁判は差別裁判だ。絶対にかたきをとったる。高槻市は植木団地を明け渡せと言っているが、私らは一心同体で闘う」と戦闘宣言を発した。崇仁・東三条支部は、「実名国賠裁判で大阪高裁の反動判決を許さず最高裁に上告した。住宅追い出し絶対反対を貫いたことに対する膨大な賠償金も、京都市と対決し、100年たっても払い終わらない月500円の分納を勝ちとった」と報告。杉並支部は「4月区議選で当選を勝ちとった洞口朋子さんを先頭に阿佐ケ谷再開発の白紙撤回へ闘っている」と報告。6月の支部大会で青年の組織化の「壁」を突破した西郡支部は、「青年は必ず決起する。闘いの旗を立て続けることが大事」と確信を込めて語り、8月17日の八尾北夏まつりで青年を束ねると決意を述べた。
討論では、初参加の奈良の自治体労働者は、「部落民の人間としての誇りを守る闘いがここにある。解放運動の拠点が組織されていることに感激した」と述べた。そして、全国水平同盟のパンフにある「地域改善対策協議会意見具申(1986年)は……同和対策事業を『部落差別を解消する行政の責任・義務』でなく、『恩恵や施し』に落とし込め」たことを示して、「『恩恵や施し』にすがろうとする裏切り者から労働組合を守るために頑張る」と決意を語った。高槻医療福祉労組は「強制執行を迎え撃つと決めた植木団地労組と共に最後まで闘う」と決意を語った。
(全国水平同盟・M)
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