安田純平氏招き集会とデモ 大行進神奈川 改憲阻止へ300人結集
9月23日、横浜市内で「ジャーナリスト安田純平が語る 戦争下のシリア 拘束40カ月の真実」と題し、改憲・戦争阻止!大行進神奈川主催の集会を開催しました(写真下)。300人超が参加し立ち見が出るほどの大盛況でした。若者の参加も増え、「9条改憲絶対反対!」を掲げた横浜駅西口繁華街へのデモにも120人が参加。沿道の若者たちと「子どもたちの未来を戦争で奪うな!」とエール交換ができました。
台風15号による停電・熱中症のため命を落とした方がいるとき、組閣やラグビーワールドカップに興じていた安倍。福島・双葉病院の患者ら44人の命を奪った東電元役員を無罪とした東京地裁判決。あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」中止への怒り。「当たり前の労働運動」をする関西地区生コン支部への弾圧。この一人一人の悲しみ、悔しさ、怒りを運動の原点にしたいという主催者あいさつで会場が一つになりました。
2012年に安田さんがシリア・タルビサに入り撮影した映像は、内戦の現実を余すところなく伝えました。反政府軍「自由シリア軍」の拠点で寝食をともにし、内戦の現実を取材した映像に参加者はくぎ付けに。パイ生地を作る職人や羊使いだった民間人が、アサド政権の腐敗を目にし、反政府軍として戦っている。政府軍による爆撃は病院を破壊し、負傷者をレバノンまで運ばなければならない。8割の住民は町を離れていったといいます。
紛争地取材が真実の報道を保障するにもかかわらず、安田さんへのバッシングは強まります。震源は日本政府です。拘束中、日本政府は身代金を払わないどころか水面下での解放交渉もせず、有力情報も家族に伝えなかった。自衛隊「日報隠し」といい、安倍政権はウソとデマの塊です。「やりたいことをやるべき」など、安田さんから貴重な教訓も語られました。
また集会では、砂川事件国家賠償請求訴訟原告、さらに弁護団長・武内更一弁護士からの特別報告も受けました。民衆一人一人の権利や命、憲法ではなく日米安保や基地を最優先で守ってきたのが日本政府であることが鮮明になりました。
集会のまとめでは、呼びかけ人の野本三吉さんがニーメラー牧師の言葉を読み上げ、「声を上げよう、誰かが声を上げたらみんなで応援しよう」「来年3月には今日を倍する集会を実現しよう!」と訴えました。
デモには、「人生2度目」という若者も参加。沿道からも楽しそうにデモに応えてくれ、解散点で「次も参加します」と語っていく多くの方々。「熱気あふれる集会だった」などの感想も多数寄せられました。
改憲阻止の正念場が始まります。この勢いを11・3集会に結実させよう! 関生支部弾圧を労働者階級の力で粉砕しよう!
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川事務局 品川孝司)
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