橋本動労福島委員長が記念講演 NAZEN福岡結成4周年集会
11月28日、福岡県農民会館で「すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)福岡」の結成4周年集会が42人の参加で開かれ、福島から動労福島委員長の橋本光一さんが参加し、記念講演が行われました。
講演に先立ち、国労原告団の羽廣憲さんが登壇。「国鉄分割・民営化反対、解雇撤回の闘いと、原発反対の闘いに共通するのは、国策と対決し絶対反対を貫くこと。そのために動労千葉、動労水戸、そして動労福島に続いて、九州の地に闘う労働組合をつくっていく。解雇撤回を貫いてきた私たちと、JRの現職労働者の団結をつくり出し、青年の未来を守るために闘う」と、動労総連合建設への決意を表明しました。
次に、NAZENナガサキの城臺美彌子(じょうだいみやこ)さんが特別提起を行いました。「安倍政権による戦争法の強行採決で、日本は戦争できる国になった。本当に許せない。かつて長崎に原爆が落とされたのは軍需産業の町として戦争と深く関わってきたから。これを再び繰り返させてはいけない。教師として戦争に反対し、ストライキを闘ってきたことは私の誇りです。これからも一緒に頑張りましょう」
続いて登壇した橋本光一さんは、被曝車両K544の検査・修繕を強いるJRとの闘いを報告しました。「当時は国労郡山工場支部として被曝労働反対を訴え、管理職を追及して防護服を用意させ、青年には被曝労働をやらせないことを約束させた。本気で闘えば、例え少数でも全体を揺り動かせる。原発をなくす闘いは、自分の職場にある」と提起。さらに「昨年10月実施の業務外注化は、工場内の基幹業務の外注化であり、被曝労働反対を一番頑張った職場を解体する攻撃だ。これをストライキで阻止しようと訴え、9月11日には支部主催の集会を決定したが、国労仙台地本と、社民党・共産党系の組合員が反対し、ひっくり返した。K544の件では一緒に行動した人が、外注化には手のひらを返して容認する。社・共が牛耳る労働運動の限界でした。本気で止めるには国や会社と真っ向から闘う組合が求められた。決断に際して、〝一人でつくってどうなるものか?〟という悩みもあったが、星野文昭さんの絵画展を行い、彼の闘いを学ぶ中で、星野さんのように主体性を発揮しなければと確信し、動労福島結成にかじを切った」「実際つくっていく過程は、福島の交流センターや合同労組の仲間の力に百パーセント依拠した。彼らも自分のこととして取り組んだ。これまでの運動の中でそういうものがつくられていた。九州でも皆が団結すれば必ず動労総連合はできると思う」と動労福島の結成に至る経緯を振り返りました。最後に「来年の3・11は国・資本によるつぶし攻撃との対決。これまでは重い雰囲気もあったが、今は闘い抜いて高みに立っている感がある。弾圧は向こうがこちらを恐れているから。われわれはとことん攻勢を貫く。2016年3・11は九州の皆さんもぜひ郡山に来てください」と訴えました。
質疑応答、参加者の決意表明が行われ、最後にNAZEN福岡事務局が、「3・11反原発福島行動に参加しよう! 九州にも動労総連合をつくろう! 全国の原発、とりわけ伊方原発の再稼働を止めよう! 福島と連帯しNAZENを広げよう!」と行動方針を提起し、団結ガンバローで締めくくりました。
(九州 菅原登)
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